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2009年 01月 13日
成人の日には、毎度おなじみの全国の成人式の式典の様子が報道される。判で押したように華やかな振袖姿でピースサイン。我々議員にも来賓の案内がある。島原市の場合、平成3年に式典開催が午前から午後に変更になったぐらいで、毎年、前年を踏襲しているようだ。(古いことをいえば、それまで霊丘公園の市体育館で実施されていたのが、文化会館に移動したのが昭和50年ということらしい。) うちは家業が写真館である。実はこの成人の日が年間を通じて最も多忙である。否が応でも家業のことを考え、成人していく若者の将来、世相を考える契機となる。 個人的なことを言えば、僕は細身の割に健康で、めったに病気で寝込むことは無い。唯一数年に一度寝込むことがあるとすれば、この成人の日の劇務のあとに集中していた。商店街とまちづくりで、年末年始にイベントを組む一方で家業も不眠不休というわけで疲労のピークが1月16日に来ていたわけだ。(かつて成人の日は1月15日だった。) 特に印象に残っているのは、阪神大震災である。数年ぶりで高熱を発して意識朦朧として、テレビから流れる衝撃的なニュースを聞いていた。雲仙普賢岳災害を通じてまちづくりに目覚め、ボランティアの意味が問われていた頃、仲間の数人はすぐに神戸に飛んだ。寝込んでいなくても、写真のあと処理で、神戸に飛んでいく行動は出来なかったと思うが、彼らの崇高な行為を讃える一方、熱にうなされている自分がなんとも、情けなく、歯がゆい想いだった。 今年も130万人近くが成人の日を迎えたという。それでも過去最低とか・・・。その半数65万人が女性だとして、振袖姿で式典に臨んだのは何人だろうか?振袖でなければ居場所がないような現状の式典であれば、形式的な来賓祝辞を聞くだけであれば、同級生に会うことぐらいが楽しみぐらいで、晴れ着の準備にお金がかかるようでは・・・参加を見合わせる人たちも結構いるのではないか。平服で参加して目立ってしまうのも本意ではない。 報道に登場する華やかな成人者たち、派手な格好で羽目を外す若者たち、実は、そこに参加できない参加していない成人者もいるのである。 実は家業で成人の日の恩恵にあずかっていながら、当時成人の日に、僕自身は、大学生だった。成人の日の案内はあっていたようだがわざわざ島原に帰ってくることはしなかった。横浜市からも案内が来たかもしれないが、記憶に無い。反骨精神のようなものがあって、あえて出席を拒絶したようなものだ。 いつものようにサークルの部屋で過ごしていて、R女史。いつも仲間と徒党を組んでわいわいがやがや、その日(1/15)は1人だった。いつもの仲間はそれぞれの出身地で晴れ着を着て成人式に参加したらしい。 曰く「大学に行かせてもらう時、親に、成人式の晴れ着も車も要らないからと話したのだ」という。大学に進学させてもらっただけでもありがたいこととはいえ、彼女一人がぽつんと残っていたので印象に残っている。 写真は近々はじまる『島原城下ひなめぐり』に登場するキューピーさん雛だ。
by mmatusaka
| 2009-01-13 20:29
| 個人的なこと
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