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2010年 10月 26日
総務省はかつて自治省と言った。主な守備範囲の最大のものは『地方自治』ではなかろうか。その地方自治の財政の根幹を成す『地方交付税』がこの度の研修の眼目であった。山本委員長肝いりのメニューだったと聞く。
通常、委員会視察は、委員会内で希望を出し合って、「委員長一任!」となる。中学生の修学旅行では無いのだから視察地選定で各自譲らなかったら、いつまでたっても決まらないからだ。委員長は「事務方と調整して、原案を出します。」と。そして現実には、委員長の性格にもよるが、事務方一任となることが多く、議会事務局の原案に委員長がOKを出す形が例である。思いの強い委員長や譲らない委員が希望を強弁すれば、事務方がそれを入れていく。 今回の場合、最終日総務省メニューは山本委員長主導で実現した。僕も賛同した。思えば議員になって最初の総務委員会で、総務省メニューを強行に主張した。そのときのテーマは合併問題で、他の視察地にも合併事例を入れ込んだのだった。 若い中堅職員が1人で対応し、地方交付税の現状というより、地方交付税のそもそものしくみ・概要を分かりやすく説明してくれた。言葉の端々に「私たちも・・・」という言い回しがあった。「地方vs国」の構図があるとして、多くの国民は総務省も国の一機関であり、国側だと思っていると思う。しかしこの若き官僚は、総務省は地方そのもののような立場に立っていた。総務省は国の省庁の中で唯一、地方の立場で特に財務省を相手に戦っているという姿勢であった。「よく分かっているじゃないか。」と思わせ、好感が持てた。(地方議員や地方の首長らを相手にする場合の基本マナーかもしれない。) 自分で言うのもオコガマシイガ、僕は(元々計数が苦手なのもあって)かなり時間をかけて数年来「地方交付税」は研究してきて、ある程度の理解に達しているという自負はある。島原市の職員(特に財政担当)にも色々教えてもらっている。(何度聞いても忘れることも多いが・・・繰り返し教えを乞うている。) 「基準財政需要額」など議員になる前は「何それ?」だったのに、実際に島原市の額を一つひとつはじき出した経験もある。市議会議員及び市職員の必修科目だと思っている。残念ながら交付税のしくみを理解していない議員・職員はあまりにも多い。 「交付税はお父さんが子どもに送る仕送りと考えましょう。」と説明する財政担当職員とか、 「自主税財源が少なく、地方交付税を貰わないとやっていけない地方は黙っておれ。」とゴーマンな事を平気で言う不交付団体(東京など)の長やテレビの解説者・・・何も分かっていない。 地方交付税は地方同士が、豊かな地方が苦しい地方に財源を移動するしくみであって、一旦国がそのお金を預かるだけのこと。預かったお金を再分配するしくみだ。元々地方のお金なのに財務省は自分のお金のように扱うし、情けないかな、地方は乞食のようにぺこぺこ頭を下げる。 担当者は「あくまで交付税は地方独自の財源である」と再確認をしてくれた。現状の様々な課題よりは、そもそもの交付税のしくみ、交付税の意義を再確認したい若い官僚の気持ちが僕には伝わった。でも毎日この問題を扱っている、しかもおそらく東大を出たエリートの説明は、カタカナも多く(「留保財源と呼んでいる自由に使えるお金を確保するというインセンティブがないと・・・」とかは、)難しかった。わずか30分ほどの説明に耐えられず、眠りこけている議員に気づかないようでは説明責任は果たしたとは言えない。(寝る方が悪いのは百も承知。) 『ひも付きの(使い方が限定される)国庫補助金よりは、地方独自で自由裁量で使える一括交付金として地方交付税に上乗せして欲しい。』というのが地方の声である。・・・はたしてそうか。いわゆる地方3(6)団体はそれを望んでいる。・・・はたしてそうか? 小沢さんの話 ひも付きのお金より、地方で独自に使える2割減の金のほうが地方はありがたい。と、菅さんとの代表戦で分かりやすい地方の声を主張してくれた。2割減は、国全体で金が足りないのなら、という条件付であって、10割に越したことはない。 現実はどうか、各省庁は、権限の及ぶ補助金を手放そうとしない、ゼネコンも財界もせっかくのピンはね構造を手放したくない。ゼネコン財界と結託している族議員も然り。全国自治体の首長も与党議員もこの族議員の流れの中にある。 理想と現実のハザマにある。 若き官僚はこのことが理解できているのであろうか。 「私たちも、ひも付き予算を、自由裁量の一括交付金として地方に持って来たいのですが・・・」と、きれいごとを言っているが・・・ つまり理想は地方独自で使える交付税(一括交付金)の増額。 現実は、為政者議員たちの懐(合法献金)に直結するひも付き補助金のままの方が・・・ (長くなるのでこの問題は、稿を改める。)
by mmatusaka
| 2010-10-26 14:58
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