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2011年 03月 23日
さすがに今日の議会は、震災後初めての議場ということで、議長も、(議長の許しを乞うて発言する)市長も、各議員も報告やら質問やらに入る前に、一言震災へのコメントが入るのだった。
各常任委員会の委員長報告に続いて、予算特別委員会の委員長報告。ここまでは原稿を読むだけ、でもそれが結構長くて1時間半を要した。ついで報告に対する質疑であるが、今回は各議員動かない。順次討論採決となった。 それで、僕が最初のシナリオ外発言者となり、口火を切った。かなり厳しく迫ったので、理事者席からも野次が飛び交った。しかし実は用意した原稿はもっと辛口だった。災害対応と人件費問題の2点を取り上げたのだが、災害対応部分は、各議員らの冒頭挨拶で繰り返されたので、前半は大幅に削って、後半、人件費問題に力を入れた。それほど力を入れることはないわけで、人件費の中の職員手当の一部を少しばかり無駄を無くす工夫をしてはどうかという程度のものなのだが、野次がやかましくてついつい厳しい口調になってしまった。 議事録がまだ無いので、準備した原稿をそのまま掲載しておこうと思う。(この原稿の3分の2ほどで収めました。) *********************************** 2011.3.23予算反対討論 今回の東日本の災害は、私たちに色んなことを教えてくれています。国民は誰もが、これまで少しばかり贅沢しすぎていたなあとか、無駄遣いがずいぶん思い当たるなあと感じています。 災害を経験した島原市民には、特にそんな気持ちが強いようです。私はこれまでも市民の目線を大事にしてきましたが、その市民が、被災者の立場になって考える時、これまでの贅沢や無駄遣いを心苦しく思っているのです。 今回はそうした被災者を思いやることのできる市民の目線で『反対の討論』をいたします。噴火20周年予算のこと、人件費問題のこと、2点を取り上げます。 予算委員会でも多くの議員から提案があったことですが、今回噴火災害20周年の記念事業として4000万円が計上されています。その中で、例としてキムヨンジャコンサート700万円が含まれています。たしかにキムヨンジャさんは当時災害下の島原にボランティアで励ましに来ていただいて、被災者に希望を与えてくれました。しかし、今回この未曾有の災害を前にして、おそらくこのコンサートは見合わせるのがスジではないか、と、この噴火20周年の予算は縮小して、その分、被災者受け入れとか、災害支援とかにまわすべきではないかと。 予算委員会で副市長は、そのような方向で考えているし、市長も同意見だと答弁。しかし予算は予算先ず通過させてくれ、と。確かにこの20周年事業だけでなく、相当の見直しが発生するかもしれない。 だからこそ、その意思表示として、この災害復興20周年の象徴的予算を東北の復興支援に回すことを公式に当初予算を急遽組みなおすことに意味がある。島原が先駆的にこうした行動を起こすことが、大事である。しかし当局は、しないとは言っていないが、後回しにするという。よその自治体を追いかけるように補正を組んでどうなりますか。 ならば専決処分でも実行できるように今言った趣旨、噴火20周年の予算執行に当たっては、慎重を期して、被災地の支援に当てるようにとの『付帯決議』を議会から出しましょうか。と提案をしました。こういうときこそ執行部と議会が一体となってやりましょうという趣旨です。 それなのに「付帯決議なんか付けなくても、やるといっているでしょうが、そんな事をしたら議会のパフォーマンスだとみますよ。」と。議会が責任を持つという意味なのだから、歓迎されこそすれ、パフォーマンス扱いになるとは思いもしませんでした。 差し戻しますので、この4000万円だけは組みなおして再提出願います。 2点目、人件費の問題を指摘します。今年度も職員数は11人減っているのにその一人当たり費用は増加しています。医療介護費など共済費が上がるからなどと、当然といわんばかりの説明に驚いてしまいます。市民は給料は上がらなくても、国民健康保険料は上がりました。 予算書131~132ページのゴミ処理の人件費で考えて欲しいのですが、ゴミ処理に当たる39人の人件費が計上してあるのだけれど、正職員12名の人件費は給料・職員手当等・共済費合わせて1億560万円。これは退職積立金は含みません。一人平均880万円です。一方一年契約の27人の職員さんの人件費は6100万円。一人平均226万円です。仕事の内容は3人がチームを組んでゴミを収集するというもので、正職員も年次雇用者も仕事内容にほとんど差は無いと聞いています。同じ仕事をして片や880万円、片や226万円。まさに4倍の格差です。この格差はナントカならないでしょうか。 市民の側からすれば、この226万円の方の仕事でもありがたい、空きがあったら採用して欲しいと思っている。 この880万円の内訳の中に、特殊勤務手当がある。危険が伴うという趣旨でしょうが、これは正職員だけの特権です。さらに時間外手当もある。なんで時間外が発生するのでしょうか。ローテーションを組んで休日を振り替えれば済むではありませんか。 今回の人件費単価上昇の理由に、共済費の増加とあわせて時間外手当の増額がありました。今年は選挙等があるからだと。一人当たりにして4万3千円以上の時間外手当増額です。市長は土日開庁を実現するに当たり、休日振り替えで対応して時間外を発生させないようにしているとおっしゃった。ならば選挙だって同じでしょう。選挙に対応した時間分を平日のヒマな時期に振り替えれば済むじゃありませんか。 市民からすれば必ず報酬が付くのであれば、危険手当でも時間外手当でも、仕事が喉から手が出るほど欲しいんですよ。特殊勤務手当という特権の付く部署、ごみ収集とか、税務の徴税グループとかは、選挙事務は辞退してもらっていいではありませんか。 特に市議選の選挙は全額市民の負担ですよ。国政や県議選だって、元をただせば税金です。選挙事務の時間外を極力押さえて、そのお金は全額東北の津波災害に回すべきだと思います。 それから、去年も指摘しましたが、高度成長期の良き時代に導入された『役職加算』ですね。ボーナス支給に際して、ただでさえ給料の高い上級者ほど高い利率で割り増し支給がある。これは民間の事情に合わせて廃止すべきです。 官民の格差を無視して、民間の苦しい事情に、全く配慮を欠いた人件費の特に諸手当の予算組みに、怒りすら覚えます。 以上市民の常識から大きく外れている、災害予算と人件費の扱いの2点を指摘して反対討論とします。 *********************************** 録画放送がごらんになれますよ。 http://gikai.shimabara.tv/2011/0323.html 1時間32分ぐらいから討論採決が始まります。
by mmatusaka
| 2011-03-23 19:57
| 島原の自治と議会
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