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2011年 11月 05日
父が亡くなりました。84歳でした。肺癌でした。当時としては珍しい、姓名に関係のない名前の屋号『わかば写真館』で、写真屋を営み、『わかばンとーちゃん』と親しまれて呼ばれていました。
当時はほとんどの家庭が、父親を『とーちゃん』と呼んでいた。それが『おとうさん』と呼び変える流れになって、照れくさくもあり、冗談で『ちち』と呼んだのが、そのまま定着し、近所の皆さんも『ちち』と呼んでいた時期もあった。 写真業を僕に譲って、今度は、自ら『ご隠居』を名乗り、島原の工芸などを紹介する道楽店舗『いんきょの部屋』を始めたのだが、店はほったらかしで、町のなかを徘徊して、あちこちお邪魔ばかり、随分迷惑をお掛けした。それでも『ご隠居』と呼んでいただき、名物扱いしていただいた。 好きなように過ごして、本人は思い残すこともないのではないだろうか。 ガンの診断を受け、既にタバコの吸いすぎで、肺はボロボロ、時間の問題だった。覚悟はしていたものの、準備はなにもしておらなかった。葬儀やさんに相談しながら、送り出しの段取り。 6日お通夜、7日葬儀。
by mmatusaka
| 2011-11-05 02:43
| 個人的なこと
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Comments(2)
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by
小平慎一
at 2011-11-07 10:54
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お父上のご冥福を祈ります。何度もお会いしたばってん、懐かしい父ちゃんでありますけん。スイカを持って行ったら、「何を人並みなことを」と一喝されてしまった。孫に囲まれ、どら息子は、愛する島原のために働き、妻こそさきだたれたが、ご隠居としての晩年を気ままに楽しまれ、幸福な一生であったと思うよ。この偏屈オヤジあって、偏屈息子ありだが、この偏屈が代々、受け継がれていくことを望みますけん。
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Commented
by
小平慎一
at 2011-11-09 16:08
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あれ、先日のぼくのコメントが消えているのでまた書きます。
お父上のご冥福をお祈りします。何度かお会いして、親しくしていただいたので、他人ごととは思えません。隣で買ったすいかを持って行ったら「人並みなことをするな」と一喝されてしまった。妻には先立たれたけれど、孫に囲まれ、愛する島原のために働く息子をみながら、気ままに幸福な人生を送った人だと思います。介護はご苦労様でしたね。
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