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2012年 06月 24日
大事なことなので、ひとつの節目として、桐生市議の庭山由紀さんが失職させられたことについて触れておきたいと思う。既に新聞やネットでも報じられているので、ありますが・・・今回庭山さんは原子力ムラまで相手にしているから、マスコミ報道もさらに偏っています。
そもそも議会制民主主義を根底から否定する流れが怖い。国会議員がなぜ会期中はたとえ犯罪を犯しても逮捕されないのか。そこまで言論の自由を保証しているからだ。そういった根源の意味「原理原則」を同じ「言論」を生業としている記者たちは分かっているのだろうか。 議会のルールにある「懲罰」の規定によって庭山さんは懲罰動議を科され、同僚議員たちによって失職させられたのである。この懲罰のルールは、最高決定機関(議会)が機能しなくなることを想定し、議会機能を保持するために作られている。議場で暴言を吐いて議事進行がままならないとか、酔っ払って議事進行を妨害するとか・・・を阻止するために。 だから懲罰の対象は議場での言動に限られている。議場外での言動は懲罰の対象ではない。議場の外で行う普段の議員活動・政治活動・市民運動・個人的言動はいずれも「言論の自由」である。違法な言動に限って警察のお世話になる。 解釈の分かれる議場外の言動を多数決の原理で「否」と議決しても、それは、例えば「辞職勧告決議案」のようなもので、法定効力はない。議場内での言動の、しかも多数意見に逆らっているという理由ではなく、「議会の秩序や品位を乱すもの」と判断された時に限って課せられる罰則である。 しかし現実は、多数与党議員にとって不都合な意見を持つ議員に「その表現は品位がない!」などといちゃもんをつけて、評判を貶めたり、ある時は出席停止にして議決権を奪い、今回のように議員生命まで奪うのである。 庭山さんは、阿久根の竹原市長を応援した際に情報交換をし合った同士である。にこやかな表情と裏腹にいつも妥協を許さぬカミソリのような部分もあっていつも真剣に向き合わなければならない相手だった。今も(^-^)v 島原市議会もひどかったが、桐生市議会はさらにレベルが低く、庭山さんの苦労はよく理解できていた。議場での言動に引っ掛けて因縁をつけてくるという姑息なテクニックも使えず、後になって「問責決議」をかけてくる低レベル議会であった。 かと言って、因縁を付けるのが上手な島原市議会は怖いというだけであって、人間的な素朴さを尺度にすれば、どちらの議会がレベルが高いのか低いのか。 だから懲罰先輩議員として、議場での言動に気を付けて隙を見せないようにとだけアドバイスをしながら、実は、その気になれば何でもカンでもでっち上げるわけで、揚げ足を取られないように気をつけるあまり、普段の言動が萎縮してしまうくらいなら(・・・それがあいつらの狙いなのだから)本末転倒である。 要はいつ彼らが動き出すかという問題で、その時受け入れる覚悟だけ。そのことは庭山さんも良く理解していたと思う。 先の長崎県議会で加藤議員が懲罰にかけられたが、終わってしまった前日の議会(議会は粛々と進行した:多数派議員は意に沿わない加藤氏の言動に不満を持ったが、そこで懲罰動議は出せなかった。)の言動に引っ掛けて翌日「懲罰動議」を出して議会日程を止めてしまったのだから本末転倒、噴飯モノ。長崎県議会のデタラメを日本中に広めてしまった。(結果加藤氏が男を上げただけ。) この度の庭山さんに掛けられた懲罰に至っては、全くの場外の話。新聞も「庭山議員はツイッターなどで・・・」と報道して、その表現の過激部分を強調して、庭山バッシングの片棒を担ぐ始末。懲罰の掛け方そのものの違法性は問わない。勉強不足というより、確信犯なのだろうと思う。気に入らない奴は多数のチカラで封じ込めようと言う訳だ。 庭山さんの普段の活動は、彼女自身が(まさに孤軍奮闘)発信しているナマの情報を参考にしていただきたい。http://niwayamayuki.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c9ea.html
by mmatusaka
| 2012-06-24 11:01
| 情報発信
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