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2005年 05月 22日
小説である。主人公は市職員、市民相談室の係長級である。市民相談室の役目は市民の相談を担当課につなぐ役目である。保身に汲々とする役人たち、先延ばし、責任逃れ、たらいまわし、そんな中にあって主人公も又、バスの定期分の交通費を貰いながら、自転車出勤してごまかしたり、上司や部下への不満を溜め込んで心の中でののしるだけの平凡な公務員。
もともとこの作者は推理小説系らしく、この平凡な主人公の周りに、市民相談室に持ち込まれるいくつかの事件をちりばめる。小説(フィクション)とはいえ、大阪で最近色々おこってみると、まんざら外れてもいないような、だらしないお役所の体質、やりたい放題の市長とその取り巻き、総与党の議会、そして自分のことしか考えない醒めた市民を描きながら、事件はどうなるのかという興味で読者をひきつける。 厚い本の半分過ぎたくらいで、とうとう主人公は切れてしまう。「たらいまわしするんじゃねえ!」責任回避する課長のカツラを引っぺがし「このハゲ!」と毒づく。市長の逆鱗に触れて、追い詰められる主人公。この主人公が、熱血漢で同情を買うようなタイプであれば、昔風の勧善懲悪でよろしいが、主人公もまた計算高くて、けして全面的に応援できるようなタイプではないところがいかにも現代小説。最後までどうなるのか予断を許さない。意外な結末であるが、役所を内部から変えていくことの限界(?)を考えると納得の結末かもしれない。 この小説おもしろいよと勧めてくれたNさんありがとうございました。(勧めてくれた理由もよく理解できました。)一気に読み終えてしまいました。図書館で借りて読んだから、1700円は使わなかった。作者に印税は行かなかったけど・・・とまあこんな紹介の仕方は、読んでいる人にはもどかしいと思いますが、推理小説の紹介は、犯人・トリック・結末は言わないのがルールですので・・・ いつかこの日記で紹介したいと思っていた自治体職員がいるのですが、彼ならこの小説を どう読むかなあ、感想を聞きたい。その職員の名前は山路栄一氏、近いうちに紹介します。 (自治体職員のプロを目指す山路氏は検索で簡単に見つかるだろうが・・・)
by mmatusaka
| 2005-05-22 15:21
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