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2014年 09月 05日
今日で3日間の一般質問が終わって、議案質疑があった。今回の一般質問はなかなか面白話題もあるので、機会を見つけて報告したいが・・・・・・ 今日はその議案質疑での一コマを紹介したい。 島原市議会の流れは 本会議初日:各種報告・議案上程説明 本会議:一般質問(3~4日間)最終日に議案質疑(そのあと各委員会に付託) 委員会:総務、産業建設、教育厚生、予算の各委員会(1日1委員会) 本会議:委員会報告質疑、各議案について順次討論採決。 、で、約20日間。(実質は本会議5~6日、委員会3~4日、間に土日と議事整理日が入って20日間ほど) 委員会はそれぞれの議員が所属委員会に出席。(予算委員会は全員) 所属委員会以外は員外委員として傍聴質疑ができる。 という訳で、島原市議会は委員会主義を採っているので、委員会が熟議の場所となる(はず)。 しかし、委員会は放送もなく非公開(傍聴の希望があれば、よほどのことがなければ許可されるが、原則公開ではない。)市長は伝統的に欠席(ここが国会の総理と違う:総理は予算委など重要委員会には出てくる。)。そのために委員会は形骸化の側面がある。 委員会は質問回数制限なく、徹底的に掘り下げることができる環境だが、理事者がはぐらかせば、これにも限度がある。(「最後の判断は市長です」、で逃げることができる。=二枚腰体制なのだ。)だから肝心な部分は本会議で(衆人環視の中で)発言する場合もある。 しかし本会議最終日の討論で同僚議員を引き寄せる決定打を放っても、委員会時点で意思決定した議員が翻意することはまず無い。ほとんどの議案は、審議をするまでもなく(可決の方向で)見えているのだが、微妙な議題の場合可決(あるいは否決)に持って行くには駆け引きや事前工作、タイミングも必要となる。これがむずかしい。 そんなわけで、定例議会なか日の一般質問最終日の議案質疑は、最終議決を念頭に置いて「伏線」を張る。議会の申し合わせで、(委員会付託は前提なので、)担当案件所属委員会の議員は、本会議での質問は控えることとしている。予算に至っては全議員が委員なので、質疑は出来ない。ただし、(委員会には市長が欠席なので)市の大きな方針や概論などについての質疑はOKだ。各種条例案等も、非所属委員といえども、細かいことは委員会に譲って、員外質疑に回るべきである。 最終日に「この問題は俺に任せろ」と存在をアピールするために、あえてこの予算質疑で、パフォーマンスをする議員もいる。「あえて、ここで聞かなくてもよかろうに」、「自分の応援者の手前アピールしている。」と同僚議員はブツブツ言う。しかし、言論の自由は憲法が保障しているから申し合わせは効力がない。言ったモン勝ちだ。市民目線からすれば理解に苦しむだろうが、(おそらく)それぞれの議員は最大限の自己実現を目指す。 結論の見えている(反対のしようがない)案件の場合、せめてもの抵抗として、反対者もいるんだ!とアピールし、運用においての配慮(ブレーキ)を促す。市長に提案したのは俺だと言わんばかりに便乗して手柄にする。(後者は特に)同僚からすれば嫌味だが、支援者は「よくぞ言ってくれた」だ。 教育厚生委員会所属の島田議員(共)が、しばしば、自分の委員会に付託される案件を本会議で取り上げ、同僚から「自分の所属だろうが!」「(申し合わせ)ルール違反だ!」「議長、止めろ!」とやじを飛ばされ、議長が止めに入る。「ありゃ、俺の委員会案件だったか。」と引っ込む。ついウッカリな訳がなく、計算し尽くされたテクニックである。 閑話休題 今議会に、島原城外周に位置する「元農協跡地」購入整備の補正予算が提出されている。説明によると、「図書館の駐車場として」だ。我々議員はその金額だけを可決(否決)するだけだが、その説明は「込み」になる。図書館は教育財産なので、市長は購入後直ちに「教育委員会」に財産をあずけなければならなくなる。 僕の方では、一般質問のメインテーマ「教育委員会は大丈夫か?!」からつながっている。 ・何故、大手門跡遺跡を活用するために拘置所公舎移転先として検討しなかったのか。 ・温泉給湯管敷設替え事業の延長で「足湯」の検討ができないか。 ・そして、この場所に存在する「湧水」を活用しての観光施設を併設できないか。 つまり、全部を教育委員会に投げるのではなく、市長部局で一部使用権を残せ。という提案だ。 島原の教育委員会にあずけたら、とんでもない使い方をされるよ!と ・この1年間追求してきた「学生寮問題」の問題点の羅列。 ・学生寮問題は「行政手続法(条例)」においても違法であるという新たな視点。 ・職員不祥事案件における対応のデタラメ、基本的人情味の無い職場環境。 ・佐世保事件と関連付けて、島原の教育委員会に存在していた隠蔽の事実公表。 ・図書館開館時間決定に於ける「人の意見を聞こうとしない」体質。 を背景に、 市長部局による「湧水の活用」を迫ったわけだ。 何よりも、そこには「存在の知られていなかった湧水」という新事実がある。 一般質問における「予定地に足湯を!」はパフォーマンスである。ついでに出来る工事だから筋は通っているが、維持管理費を知っているだけに、実現には議会(市民)の同意が必要だ。乗ってくればそれはそれでひとつの見識だ。 その点、そこに湧いている水をそのまま修景に活かし「涼しげなスポット」を演出するのは、たいして金もかからない上に、維持管理費ゼロだ。今その湧水は、そのまま側溝に捨てられている。 当然、「予算のことは委員会で聞け!」「議長止めろ」の妨害が想定される。そこで、事前工作をする。上記写真を数名の同僚議員に見せ、市長席の理事者にも見せる。「おお、こんなところに井戸があったか?」「知らんじゃった。」完全には見せず、離れた席の人が「なんだなんだ、俺にも教えろ」というところで寸止め。 案の定、質問を制するヤジもなく、現場主義の古川市長、「とにかく現場を直ぐに見に行きます。」と。柔軟対応を約束せしめたのであった。 今後「跡地の活用については、図書館駐車場等を予定し、観光にも配慮をして慎重に検討したい」程度の「等」の一文字を入れさせるだけのことだ。仕上げは、最終日の賛成討論となる。
by mmatusaka
| 2014-09-05 20:07
| 島原の自治と議会
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