情報発信!
「正直がいちばん!」
島原市議【松坂まさお】のブログ 松坂まさお公式HP 森岳まちづくり facebookはこちら ↓「以前の記事」の指定月をクリックすると、ひと月分のタイトルが一覧できます。 ↓「検索」にキーワードを入れれば、その語を含む記事が見つかります。 検索
最新の記事
カテゴリ
全体 はじめに 東京学生寮問題 諫干・環境 市庁舎建設問題 商店街とまちづくり 島原の自治と議会 島原鉄道を残せ! 阿久根に注目 島原から日本を変える 戦争と平和 情報発信 オーガニック 社会時評 個人的なこと 行財政改革 差別をなくす 文化・芸術・教育 島原半島は一つ 読書 役所改革 議会改革 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 外部リンク
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2015年 07月 23日
テレビの(すなわち誰でもが理解できる程度の)番組でさえも、この度の東芝粉飾決算(不適正処理)を説明できないでいる。御用学者が一層分かりにくい説明をする。そもそも粉飾の動機は何かさえ説明しようとしない。 視聴者は、黒字をポッケに入れて赤字決算にして税金逃れをするのならわかるが、なんで東芝は赤字を黒字にしてもうけたことにして、税金を余計に払う必要があるのか?と、そこがわからないのにこたえようとしない。社長の出身派閥だとか意地だとか、第三者が調査して事実が明るみに出たから罪じゃないとか、相変わらずお金持ちの機嫌を損ねないように腫れもの扱いだ。 東芝の黒字は実際の利益が支えているのではなく、株価操作というマネーゲームで支えている部分の方が大きく、もうかっていることにして、株価を釣り上げる(下げさせない)必要があった。というところでしょうか。 僕はマネーゲームには無縁で過ごしたいと願っている。お金はやはり労働や品物に対する対価であって、価値あるものと交換するための手段道具でしかないと位置付けたい。お金でお金を買う為替ゲーム。お金で株券や国債や馬券やパチンコ玉賭博の駒札を手配して、またカネに換金して、即ち金で金を買う。お金をそんな風には使いたくないのだ。 株を持って運用しているよとか、海外国債をとか、まあ色んな人が居て結構だが、僕は銀行までは許容範囲だが、サラ金カード会社証券会社とはあまり深い付き合いはしたくない。その周辺で働いている方たちゴメンナサイ。 僕は特殊な方なのか、普通なのか、株や債券に無縁の一般民も多いのではないか。マネーゲームという言葉があるが、いい意味か悪い意味かはともかくとして、つまりマネーゲームの世界のことだ。確かに世界はマネーゲームで動いている側面が多かろう。僕ら一般庶民はマネーゲームとは無縁だもんねと多くの方は思っているかもしれない。 ところがである、日本中のすべての老後を引き受ける年金機構というのがあって、そこには兆の単位のお金が集まっていて、そのまとまったお金をマネーゲームで運用する仕組みを作っているのである。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などを検索してみれば、僕ら庶民が無縁と思っていた、マネーゲームに僕らが老後のためにと積み立てた年金を掛け金(賭け金)にして堂々と参加しているのである。消えた年金など騒いでいたが、マネーゲームで(これは原理は賭博だから)損してもしょうがないと、兆の単位でお金が消えてもお構いなしというわけだ。儲かることもあるからね。 お金持ちは有利である。「こんな業績の悪い会社の株なんか株価が下がる前に売ってしまえ、売られ始めればさらに株価が下がる。」そんな時に逆に買い支えて市場を混乱させるテクニックも使える。「あれ、何で買いが殺到するんだ?好転する要素があるのかな?と思わせる。何せ株が買われて、結果株価も上がるんだから、みんなつられてさらに買う。株価が上がったところで売り抜ける。よくあるパターンだ。違法でない範囲でこんなことばっかりやっている。結果としてお金持ちの成功者だから、鼻高々だ。 今回の(もう四年前だね)福島の原発事故。原子力村の最大エリート企業が東電であり、東芝だ。毎年毎年兆の単位の売り上げを上げてウハウハだった。それがあの悲惨な事故だ。なんだなんだデタラメの限りを尽くしていたわけで、核のごみ処理はおろか、目先の安全も未だ確保できず、現状維持のために多くの貧困層労働者の命をすり減らして、なお終息の見通しも立っていない。東電のデタラメはもちろんだが、機械設備を売り込んだ東芝の責任はどうなんだ。 当然蓄積していたお金はすべてつぎ込んで安全対策に乗り出さないといかん。しかも未だ収束のきざしもない。東芝が黒字になるのはいつのことやら、当然株価は暴落する。と思いきや、東芝株は安定していたのだそうな。これだけの大企業なのだから、最後は国が救って潰れないだろうと多寡をくくるのはイイが、その株が値上がりして儲けられる企業じゃないのは明白ではないか。 常識が通用しないのが財界だ。コンプライアンスとか正義とかは関係ない。人が何人放射能で死のうが、公害で水蒸気爆発で火事で死のうが、カネのある限りはお構いなし。これが今のニッポンコクを支配している拝金主義だ。水俣病のような誰が見ても許されない事例を証明しても良識の世界に戻るのに50年かかってなお弱い者は切り捨て状態。正義はカネである。 誰が考えても暴落するはずの東芝株が暴落せず、今回もまた5月頃粉飾決算の報告があって、今回歴代社長の首切り(これトカゲのしっぽだからね)に発展してもなお東芝株は健在のようなのだ。誰が株価の急落を防ぐために買い支えたのか。 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)なのだ。そういえばこの資金運用団体のマネーゲーム率、あんまり賭博的になってはいけないので、株価運用は全運用資産の12%以内とか枠がつけられていたのだが。この数年のうちにその枠が変更になっていたようだが、福島の対策に使われていたのか。 つまり、国民が積み立てた年金は、東芝株の株価操作のために使われていたというわけだ。経済に詳しい方、僕の説明に間違いがあったら指摘してくださいませ。
by mmatusaka
| 2015-07-23 13:49
| 社会時評
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||