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2017年 04月 18日
走り出したら止まらない「公共事業」
公共事業が、まだ本当に公共のためになるならともかく、 公害バラマキ、無益どころか有害な事業もしばしば。 なんと多くの、箱モノが作られてきたことか。 原発はまさにその典型。 イサカンは「無駄で有害な公共事業」の代名詞として定着していた。あまりにわかりやすいうえに、裁判でも断罪された。 イサカンは間違っていた。 排水門を開放して、五年間の調査をしなさい。と。 調査すれば、一目瞭然、 この事業がいかに干潟を潰すことで環境に悪影響を及ぼしていたか。 農水省は裁判所に手をまわして(開門を命じた)福岡高裁の判決は最高裁でひっくり返す予定だったが、時の総理菅さんが上告せずに判決を確定させたのでごまかしがきかなくなった。 誰の目にも明らかに無駄で有害な公共事業なのに、訴訟を連発して泥仕合に持ち込んだ。 複雑怪奇にして、人々の関心を薄れさせる作戦だ。 近頃は、無駄で有害な公共事業は 同じ長崎県の石木ダム事業。 原発。 リニアモーターカー。 さらには長崎新幹線。 に席を明け渡してしまったのも手伝って、 農水省の思惑通り。 しかし、なんといっても「イサカン」こそが、 元祖、無駄で有害な公共事業。 走り出したら止まらない公共事業。 その地位は揺るがない。 確定判決に従う振りをして、 3年間、開門のための準備は何もしなかった農水省。 (旧堤防の補修工事も、農業用水確保の算段も) 確定判決に従って開門しなければならないけど、 本音は、開門したくない農水省は、 営農者たちに、裁判を起こさせた 「開門をするな」と。 原告農業者も、訴えられる農水省も、 同じ考えだから 裁判官(松葉せ裁判長)も、困ったちゃんだ。 訴える側も訴えられる側も、開門しないように持って行こうとする。 開門調査をするべきだとする馬奈木弁護士たちが 農水省側参考人として出廷し、説明しても、本気で取り上げない。 今回の判決は無気力相撲、結果は見えていた。 誰もが、開門すべきだと分かっていて、 「開門差し止め」を報じている。 はだかの王様だ。 間違っている原発を、平気で放置する国民である。 国民を忖度して、追随するマスコミである。 もっと正直になれないものか。 松坂自転車、『正直がいちばん!』号に せめてもの抵抗として、ステッカーを貼りつけた。 『宝の海を子供たちへ』
by mmatusaka
| 2017-04-18 20:33
| 諫干・環境
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