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2020年 02月 18日
ダムそのものの有用性を信じる友人(土木の専門家)から、石木ダムについての僕の運動に苦言があった。ダム建設に誇りを持つ者からすれば、「きちんとダムの効用を知ってから~ものを言うべし」と。 僕は、ダムそのものに反対しているのではなく、石木ダムという個別事案で考えていると断りを入れた。僕も専門ではないので、謙虚に情報を仕入れようと思う。 まず、彼が、声高に訴えたのは、緊急放流という言葉についてだ。増水したダムがその水圧で壊れる前に、下流域を犠牲にして、たまっている水を一気に「緊急放流した」のではない!と。ダムが満杯になったあとのオーバーフローした分がそのまま流れるだけのことなのだ!と。 それくらいは分かっているのだが……ごもっともだ。要は満杯になったダムは、もうそれ以上水を防ぎきれないということだ。 だから、この度の関東のような予測できる長期の豪雨の際は、ゲート操作をして、事前に放流してダムを空っぽにしておっけばよかったのに……と。ダム管理の問題が指摘されている。まあ、それでも空っぽ以下にはできないわけで、容量を超える大雨に打つ手はないのである。容量を超えたダム湖は(山や森林のような保水力は無く)、都会型アスファルトでしかない。かえって危険である。 一般的にダムに二つの有用性を言う。水不足解消(利水)と洪水防止(治水)だ。水不足の際、ダムに溜まった水が役に立つ。大雨の際、ダムが水を貯めて下流に及ぶのを一時的に抑える。と。 しかし、先ほども述べたように、容量を超えたダムは、かえって有害なのだから、そもそもダムに治水機能はない。森林を守り、地表をアスファルトから守り、大地の保水力を高めるに如くはない。 水不足解消の利水には、ため池同様意味がある。単純化して言えば、洪水のリスクを背負っての水確保(利水)がダムの本質だ。 だから、彼が言うには、「ダムはだいたい水位を半分くらいにしておく」のだという。大雨が降れば、満水になるまでは水を抑えられるし、渇水時には水不足にも対応できる。 ところが、石木ダムはゲートレスダムで、水位調節機能はない。満水を前提にした「利水ダム」だ。むりくり「治水機能」を訴えるところに無理がある。川棚大水害の被害を防ぐ防災機能!などと。 100年に一度どころか、ちょこっと長雨が続けば、緊急放流状態になる石木ダムに治水機能はないのである。 はっきり、川棚町民には水害のリスクを背負ってもらって、佐世保市水需要の犠牲になってほしいという計画なのだ。 さて、長崎県の作った資料が、すごい。まず、石木ダムでは実現できない「治水機能」を一番目の目的に上げている。 満水状態の排水口は小さいので、6.5メートル上の「緊急放流の際の排水口」に達するまでは、しばらく流量を抑えるが、そこを超えたらアウトである。 洪水排水吐き(海抜69.8m)から常時排水吐き(=満水時)(海抜63.3m)までの差(6.5メートル分)だけが洪水防止調節機能だ。 下(左)に長崎県がパンフレットに描いた図面を紹介する。この治水機能が。図面では緑色の部分だ。 その下位の青い部分が利水機能だ。利水機能=佐世保市に供給される水については、別途述べるが、ここでは、石木ダムに求められる機能としての「利水機能」は持たせてある計画として、受け入れて述べている。 ところがよく見ると、実際の寸法比が、まるでデタラメなのだ。示されている数値に当てはめて作図すると、右のようになる。明らかに治水機能を膨らませて作図してある。実に姑息ではないでしょうか。
by mmatusaka
| 2020-02-18 16:20
| 諫干・環境
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