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2006年 01月 21日
鹿児島(中央)から新幹線ツバメに乗っても、新八代で乗り換え(在来線で)博多に着いたら又、新幹線に乗り換え。いびつである。建設族はびこる熊本らしい、本末転倒事業だ。
ストロー現象が最も危惧される問題だ。小さな町が大きな町からの集客を期待してつないだ時、逆に小さな町の客が大きな町に吸い寄せられてしまう。 鉄道屋にとっては、出て行く客も入って来る客も同じ運賃を払うから気にしていない。観光関係者も自己負担さえなければ、少しでも観光客が来ればよかろうと期待している。地元の人たちも結構観光しているのに、県外客だけが客と思っている。雲仙小浜は、もっと県内客を寄せる考えを持ってはどうか。リピーターは近いほど多くなるのに!いまだに一見さん狙いでどうするか! 長崎も佐世保も商店街を中心に新幹線反対ウェーブが巻き起こりつつある。商店街は自分たちで守るしかないのである。ところが商業と観光はしばしば同じ扱いで、商工会議所などというところが大きな勘違いをしている。地元でお金を回さないでどうするんだ。 例えば島原の会議所を見ても分かるが、島原鉄道のような大企業、ホテル旅館などの中企業、が中枢を押さえ、比率としては最も多い地元の(地元の消費者を相手にする)中小企業は蚊帳の外である。そして、やれ島原道路だ(ついでにトンネルも許す!)、三県架橋だ、新幹線だ、と地元消費者をよそに追いやることばかり考えている。猛省を促したい。 工事屋(ゼネコン)と土地を先行取得したお金持ちたちと献金を当てにした政治屋どもの、工事のための工事と知りながら、利害が一致していると考えている。何も知らされていないのが県民である。県民に回すべきお金を、自分たちで山分けである。 最も大きな実害をこうむる商店主たちよ立ち上がれ!そして中心街の衰退が、実は町を衰退させると言うことを理解する、心ある人たちよ立ち上がれ! 博多~新八代を中抜きした(かえって不便な)新幹線を、具体例にとって、鹿児島ではストロー現象は起きていないからご安心を!というのが長崎ルート推進派の論理だ。そりゃそうだろうよ。新八代~鹿児島間の人たちが大都市熊本に出るには、新八代で在来線に乗り換えて特急で20分かかるのだから。いずれにしても終点以外は寂れる一方だ。 その終点の長崎が、一番危ない。佐世保はもっと危ないかもしれない。
by mmatusaka
| 2006-01-21 23:52
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