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2009年 10月 27日
政権交代を受けて、いわゆるマスコミ(テレビと新聞)の報道がいちいち怪しい。
八ッ場ダム報道など典型である。民主党があえて名指しで「中止」を宣言したのだから、既に検証済みである。『公共事業をチェックする議員の会』(鳩山総理はその代表だ。)のレポート参照。(ほかに川辺川ダム、諫早湾干拓などが無駄な公共事業と位置づけてある。) 無論地元に賛否はあるわけで、利権にまみれる推進派と無駄遣いを憂え環境を守ろうとする反対派の構図である。多くは長い自民政権の産んだ構図で、首長・議会・地元経済団体が土建屋と一緒に『推進』を唱え、地元マスコミさらに大手マスコミも同調する。さすがに川辺川だけは首長が中止を打ち出しているからマスコミも両論併記だが、八ッ場ダムやイサカンは違う。まるで地元の総意は「推進」のごとく報道する。八ッ場ダムについては「反対」は皆無のごとき初期報道だった。 そんなはずは無いことは常識で考えれば分かることだ。イサカンだって圧倒的多数がムダだといっているのにまるで大多数は推進のごとく報じている。それでも少数意見(反対派)をちょこっと織り交ぜているのは、裁判で負けた状態だからだ。 近頃相次いでポニョが浦(広島)・アワセ干潟(沖縄)で住民勝訴が続き、イサカンも連勝(農水・長崎知事側にとっては連敗)となりそうなので、いくらなんでも(力ずくでデタラメをホントに変えられた時代はともかく)ひっくり返った時のことを考えて、両論併記をしておく必要がある。新聞やテレビはさすがに嘘を報道すると支持者が離れていくからだ。 ちょっと前だと、西松献金問題だ。何が何でも次期総理大臣に小沢さんを出すわけに行かない(民主党に政権を渡すわけには行かない)(大連立を組んででも自民党だけは政権与党に残さなけりゃいけない)という勢力をマスコミはこぞって応援し、ほとんど大本営発表、大政翼賛会のノリであった。今もそうだ。 郷原伸郎さんに代表される良識がマスコミに圧殺されながらも、多くの国民の良識につながったのはインターネット時代の奇跡かもしれない。いつの時代も良識派は存在するわけで、それはけして少数ではなく、相当数いるわけだが、世論はいつも新聞テレビのマスコミが作る。ともするとごく一部の利権階級の意思が大多数世論に化ける。マスコミはその一部利権階級を構成するメンバーだからだ。 「テレビと新聞がおかしい」と表題にしたが、何も今に始まったことではない。そんなものだと思って付き合えばいいのである。怖いのは「新聞やテレビは正しい」と思い込んでいる国民が多すぎることだ、大本営発表が間違いだったことを知っている国民はもはやわずかしかいない。 評論家ぶって、「産経新聞・読売新聞は右寄っていて怪しいから朝日か毎日を読むのだ」とか「民法テレビがオール酒井法子を放映している時、国会中継を墨守するNHKはやはり、いざとなれば頼りになる・・・」など。「民法はスポンサーの顔色見なきゃいかんからね。」といいながらNHKのスポンサーが「国」であることを認識していない。いざ大東亜戦争のような事態になった時は、NHKこそ一番怖いマスコミである。 我々は、「テレビと新聞」を盲信せず(疑ってかかり)、「インターネット」と「本」もそばに置いて検証しなければならない。ここ数日、いくつかの本を読みながら、マスコミの怖さに思いをいたしている。
by mmatusaka
| 2009-10-27 20:26
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