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2009年 10月 28日
本(出版物)は全国どこででも手に入るし、ブログやホームページは誰でもタダで世界中からアクセス(接近)出来る。しかし僕はこの両者は「マスコミ」の範疇に入れない。
『きっこのブログ』などはその辺の地方新聞より遥かに多い読者を持っているがマスコミとは言わないようだ。きっこさんの言い分は実に当を得ており十分信ずるに足る内容だが、インターネットというだけで、現代社会ではテレビや新聞の備えている信頼性が何故か得られない。 きっこさんにかこつけているが、僕の『新・土佐日記』ほど本当のことと真実が詰まっているものは無いという自負はある。しかし作者が素人であるから集めた資料はどうせガセだろう、憶測と情緒で書いているのだろう。新聞はきちんと給料をもらった記者が取材して書いたのだから本当だとして、ブログは本当かどうか分からない。と。評価が低い。 本や雑誌は著者(作者)が実名をさらして書いても、その作者の思い込みということもあるということで、世論に高まらない。テレビや新聞(というマスコミ)で取り上げられて初めて市民権を得るのか?僕に言わせれば一番怪しいマスコミに紹介されてベストセラーになれば「怪しくない」本になるのだからおかしなものだ。 インターネットも同じである。保坂展人さんだって天木直人さんだって実名で書いている。僕も同じだが(この点については)きっこさんより信頼が置ける情報だ。しかし、一方でインターネットには匿名性が属性となっているので、その莫大な数の匿名のウソ情報や、実名であっても(市場経済で)淘汰されないので、ウソデタラメはもちろんのこと、反社会的な情報も混ざっている。ゆえにネット世界の議論は世論になりえない?!? マスコミは情報や事実が正しいことはあっても、その存在根拠を考えれば、採算が取れないなら存在しないのだから、基本的に真実として存在しない。その点インターネットは、カネが無くても出来るから、カネに左右されない分「真実」である可能性が高い。現代社会ではインターネット世界にこそ「真実」が存在しやすい。 「本」も同じような立場だ。ネットに比べればその出版の苦労は大きいが、一人の作者が何者にも屈することなく「真実」を訴えることが可能だ。 妨害や規制はいつの時代も同じこと、あわてて権力者が焚書坑儒を実行しても、活字になったものが少しでも流布すればもはや止められない。このことはネット社会になって、もはや権力で「真実の暴走」を止めることは出来なくなった。 それが今回の郷原信郎効果だ。同様の事態があちこちにのろしを上げた。西松献金国策捜査とマスコミによる大政翼賛陰謀は、全ての真実を覆い隠すことは出来なかった。摘み取られることの無かった「良識」はネットワークを広げ51パーセント以上の世論を形成し政権交代を実現した。
by mmatusaka
| 2009-10-28 00:45
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