ニュースの扱いは相対評価？

　新聞は基本的に毎日発行するから、その24時間で、いちばん大きな事件を大きく報道する。大きな事件が無くても相対的に重要と思われる事柄を大きく取り上げる。あまり事件がないときに、この頃しばしば見受けられるのが、確新聞社の独自企画とかアンケート結果公表。新聞社の平時の性格が出て来る。
　問題は大きな事件が複数出てきたときの扱いだ。非常時にその新聞社（トップ：デスク？）がどのような判断格付けをするか？こんなもんでよかっぺでは済まされない。骨のある論説委員が、「これを大きくするぞ！俺が責任取る！」とジャーナリスト精神が発揮できるかどうかにかかっている。

　さて今日（2010.4.26月）の紙面、朝日を見る。当然ながら、他社同様、１面トップは沖縄県民集会。よほど大きな事故でもない限り、１面トップだろうと誰もが予想していた。普天間基地移転問題の山場である。各社がその１面を含めてどのように扱うかを、ヒョーロン家たちは注目している。

　長崎県版を見る。活字の大きさとして比較するために写真を添付する。
長崎県版（今日は１ページ：23面）の上半分の写真だ。この1週間南島原市は「選挙」で大変にぎやかだったそうである。現職の市長が三つ巴の中で敗れるという（地域の人には当然の結果かもしれないが）第3者からすると大きな事件だと思う。
　僕のブログでは、入ってくる狭い情報の範囲で、政策の違いが見えないと言っていたが、新人は言ってることが実現するかどうかは未知の領域だが、現職は4年間の実績があるから、実現した事実は大きく評価されるが、言行不一致は厳しくチェックされる。結果は現職の大敗だった。

　しかしその大きなニュースを押さえて、大きな活字と紙面を飾ったのは、大久保潔重参議院議員に対するインタビュー記事であった。『開門調査、明日結論』と、これは今後の重大局面の予告記事である。

　『イサカン』の問題は、長崎県の政治、日本の政治（具体的には今度の参議院選挙の争点）の根幹に関わるものと認識している僕にとっては、朝日の長崎総局もなかなかやるな、と、共感を覚え『あっぱれ！』を贈りたい。

　私たちは、新聞の活字の大きさは、新聞社という「意思」を持った特定団体の意見である事、けして客観意見ではない事を、大前提に置く必要がある。そして、24時間の短い時間内の相対評価であることを肝に銘じなければいけない。
　残念であるが、大新聞と言えども、スポンサーの意向や、新聞社自らの保身のために、捏造にも近い報道をするのだということも、私たちは、知っていなくてはならない。
　※関係者によると・・・・という記事は、まずウソだと診て間違いない。