なめられた検察

　そもそも犯罪被害者が、取り合ってもらえないときに、不起訴にした検察に対して「もう一回やり直してきちんと調べてくれ！起訴すべきはずなのだから。」と地方裁判所に訴えて設置されるのが検察審査会というものらしい。
　
　ただでさえ、菅谷さん冤罪、村木課長不当逮捕と検察のデタラメが相次ぎ、正しかるべき正義も時としてめしいることがある。検察の権威失墜も奈落の底に落ちた様相を呈している。そしてこの度の小沢さん不起訴。

　その辺のお尻を触ったスカートの中を覗いたの話ではない。日本国の正義の中の正義「検察特捜」が、５０年に一度の日本の政治の転換点になる選挙の直前に国会議員を逮捕して、一年以上をかけて、出した結論が、「起訴する理由が無い。裁判になったら無罪が明白だ。」として不起訴にした案件である。

　その検察の判断は間違っている！と言うのだから怖いもの知らずである。検察もなめられたものである。そもそも検察審査会の設置を望んだ犯罪被害者はどこの誰？話によると、検察内部でどうしても小沢さんを犯罪者にしたい検察官もしくはその背後にいる人たちが、メンツをつぶされ、不満でならないから「だれか」にお願いして、この度の運びにしたらしい。

　マスコミで援護射撃をして、「小沢は悪人」のレッテルを再再度貼りまくるから、その勢いに乗じて（世論を味方につけて）判断を１８０度ひっくり返してくれ。との作戦だ。つまり、検察よ、あなた方独自の調査や判断は当てにならないから、作られた世論に流されてしまえ。と。
　ここまでくると、検察の正義も権威も誇りも何もないではないか。「なめられて」の二乗だ。

　もう誰も、検察の無謬性など信じていない。検察は俺たちがコントロールするものだと、あちこちの利権屋がよってたかって接近してくる。どうか検察よ、お金を積まれても、脅しをかけられても、色香に誘われても誘惑に負けない最後の意地ぐらいは見せてくれ。検察の正義は自らで守るしかないんだから！

　僕はここまで愚弄される検察がかわいそうでならない。ここまで政治に利用されて、本来１面トップをとるべき諫早湾開門の問題を、こんな痴漢冤罪にもならないような小さな事案に押しのけられて、脇に追いやることになるとは。読売に至っては１面から消し去っている。検察よしっかりせんかい！日本から正義が無くなるぞ！