市議会解散はどちらが先？（阿久根と名古屋）

　名古屋市の議会リコール署名の「すったもんだ」がまた新たな展開を見せているという。市議会OBの固める名古屋市選管は強引な解釈で署名を次から次へと「無効」とした。

　提出された署名数を聞いた時、逆立ちしてもリコールは避けられないとした自民党名古屋市議どもの中には、リコール後の選挙を見越して「自主解散」して反省しているそぶりを見せようとまでしようとした。（既に「自分たちはやめさせられて当然」と思っているところが、こっけいだ。）
　河村新市長の報酬削減や定数削減に対しても門前払いの「反対」を推し進め、世論の風当たりが強くなると、「1割削減しよう」とか何とか言い出した始末のお粗末名古屋市議会。
　
　選管の強引な無効処理で、規定数に1万２千届かないと報告されると・・・自主解散の話は、忽然と消えてしまった。

　ところが、署名簿の縦覧を通して、異議申し立てが3万ほどもあったのだという。選管の連中は、わざわざ縦覧期間に名簿を見に来る様な奇特なやつはオンブズマンぐらいなものだろうと多寡をくくっていたのではあるまいか。市民の怒りの炎はもはや衰えることはあるまい。

　日本全国、議会というのはこの程度のものだ。島原市議会とて同じだ。自分で考える事をしないのだから。
僕もあまり多くを知らず、身近な島原とか周辺の議員の顔を思い浮かべながら憶測で言っているのだが、まあ９割方当たっている。最悪なのは、「自分で考える」能力はありながら、長いものに巻かれて、自分は考えていることと反対の行動をする議員である。
　曰く、僕はTTPには賛成なんだけど、地域の事情や周りの議員たちがＴＴＰ反対の決議をするのなら、乗っておかないと居場所がなくなる。松坂議員の旅費の考え方が本当なのだけれど、まだ時期尚早なのだよとか。
　イサカンのしくみはよく分からんけど、民主党県連まで開門反対というのだから、僕は安心して中村ほーどー知事に歩調を合わせるのさ。との対応を取る「考えない」議員のほうが無邪気でよろしい。

　今回の名古屋市議会議員たち（１～2名の例外はいつもいるけど・・・）を見れば、お分かりだろう。ご存知阿久根市議会も然り。
　この名古屋市選管のデタラメな人員配置は、阿久根市議会事務局長のデタラメと同工異曲であった。竹原市長はその恣意的行動をする局長を即刻異動させ、そこに何と大河内総務課長を抜擢して、不正のない選管体制を整えた。

　情けない話だが、本来選管は不正はないという前提なのだが・・・。

　阿久根市民が提出した１万人弱の議会リコール署名は現在審査中。まもなくリコール住民投票が確定して選挙になるだろう。名古屋市も、異議申し立て分の審査が進んでいるらしいが、これもまもなく結果が出るだろう。こちらは再再度逆転の可能性もある。（何でもありだからね。）
　そしてどちらもリコール選挙になれば成立は間違いないだろう。ローマは一日にして成らず。まだまだ時間はかかるだろうが、今阿久根にご注目である。