情報発信!
「正直がいちばん!」
島原市議【松坂まさお】のブログ 松坂まさお公式HP 森岳まちづくり facebookはこちら ↓「以前の記事」の指定月をクリックすると、ひと月分のタイトルが一覧できます。 ↓「検索」にキーワードを入れれば、その語を含む記事が見つかります。 検索
最新の記事
カテゴリ
全体 はじめに 東京学生寮問題 諫干・環境 市庁舎建設問題 商店街とまちづくり 島原の自治と議会 島原鉄道を残せ! 阿久根に注目 島原から日本を変える 戦争と平和 情報発信 オーガニック 社会時評 個人的なこと 行財政改革 差別をなくす 文化・芸術・教育 島原半島は一つ 読書 役所改革 議会改革 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 外部リンク
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2011年 07月 28日
個人的なことだが、その後の経過を説明すれば、命をとりとめた父親はその後奇跡的な回復を果たすことになった。もう既に自力で呼吸を出来ない重い肺ガンで完治の見込みは無い。かといって高齢でガンの進行は遅々としている。人工呼吸器という厄介な機械を引き連れて、寝たきり状態で退院してきた。
昼間は訪問看護士さんやヘルパー(介護士)さんが入れ替わり立ち代りで面倒を見ていただき、夜は家族がその看護介護にあたる。 気を使うのは2~3時間おきのタンの吸引である。「気管にタンを詰まらせてあの世行き」が一番考えられるパターンである。退院直前ににわか仕込みで手ほどきを受けたわけだが、これは医療行為に当たる。 専門の看護士には認められるが、同じく専門といえヘルパーには認められていない。それなのに全くの素人である家族はこのタンの吸引行為は認められている。責任問題が発生しないということらしい。他にも流動食の注入・薬剤の注入。一人では難しいオムツの交換などなど。電動ベッドとか色々便利になっていて、呼吸器の機械の方で、タンが詰まればアラームで知らせてくれる。 元々わがままな父親であった。急に優等生の病人にはなれない。頭の方はしっかり働いているが、気管にノド横から穴が開いていて声が出せない。相当に手がかかり、一日に何度も命を救うのだが、感謝の表現方法を知らない。(感謝して欲しいなどとは思ってもいないが、スマンナアの口パクもアリガトウの口の動きも無く)むなしい看護生活に、数時間おきにアラームで眠りを中断させられ、タンの吸引を続けることで肉体も精神もボロボロに疲れ果てる。そんな夜が14夜続いた。 まだ植物人間的に重篤感があれば、献身のしようもあるが、自由にならない不満や寝たきりの退屈や挙句の果てに元々の親父の一人では過ごせない性格もあって、「かまって欲しい」要求は無限大に続く。 漱石の『夢十夜』を念頭に看護日誌を記してきたが、第七夜ぐらいで限界を感じた。しかし十夜目も過ぎ、介護疲れの自殺や殺人、無理心中の気持ちがいくらか理解できたようにも思う。人格に異常を来たし、第十五夜(満月?)にはオオカミに変身するのではと恐れおののいた。 月末に泊りがけの仕事もあって自宅介護は難しいと相談していたら、7/27の研修会も含めて病院が対応してくれることに成り、しばしの再入院となった(7/26~8/5)。オオカミにもトラにもならずに済んだ。 昨日(7/27)は、気兼ねなく出張研修に向かうことが出来た。福岡まで写真の研修会に出向いたというわけだ。
by mmatusaka
| 2011-07-28 23:09
| 個人的なこと
|
Comments(1)
|
ファン申請 |
||