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2013年 08月 18日
古川市長は就任早々『公開ランダム』の導入で入札改革を進めました。これは大きな意義があります。これまで何が問題で、これからさらに公正で透明な仕組みにするにはどうすればいいかを考えたいと思います。
※古川市長の入札改革 ※入札の基本的な仕組み 公開ランダム(事後ランダム)導入前はどのように入札がなされていたかを報告したいと思います。市役所担当者や、入札に参加した業者さんの話から「こうであった」と報告します。入札に立ち会うことが出来たのであれば、もっと具体的に報告できるのでありますが……(事実誤認がある場合は、指摘いただければ幸いです。) ●昨年度(24年度)までの島原市の入札● まず事前に設計金額にマイナス1パーセントの範囲でランダム係数を(市長もしくは部長が)選んで、予定価格を決定。同じく設計金額の90%(2億円以下:2億を超えるときは設計金額×α)を最低制限設計価格として、この価格にもマイナス1.5%の範囲でランダム係数を掛け合わせることで最低制限価格を決定。 α=(902.8-1.4×設計金額/1億円)/1000 実際には、市長設定の場合、ランダム係数をはじき出すパソコン(スロットマシン的なもの)のボタンを押して係数を決めるのではなく、事務方が既に選んだいくつかのランダム係数を設計金額に掛け合わせた具体的いくつかの予定価格一覧表から一つを選ぶ。同様に最低制限価格も事務方が事前に用意したいくつかの数字表から選ぶという作業。(部長決済の場合は、直接ランダム係数をボタン一つで機械的にはじき出したものと思われる。) 決定された二つの価格、「予定価格」と「最低制限価格」を記入した書類は厳重に封印され入札の日まで厳重に保管される。 入札当日業者たちは請け負う予定の金額を記入した紙を入札箱に入れる。市長(部長)が設定した封書は金庫から出され、開封。入札箱を開けて開かれる各社の数字と付き合わせる。この作業は役所事務方がおこない、参加業者は遠目に見守るだけ。 業者は予定価格と最低制限価格の範囲でなければ落札できない。 入札当日は、落札業者とその落札価格および失格の業者名(最低制限価格より下の金額を入れた業者)だけが発表される。落札業者が最低制限価格をどの程度上回って落札したのかはその場ではわからない。失格業者は自分の付けた価格と落札価格の間のどこかに最低制限価格が存在するのだろうと想像するだけである。 後日(契約成立後)すべての業者の業者名及びその価格と予定価格・最低制限価格を並べた一覧表は公表される。 何故その場で公表しないのか?契約不成立の場合(例えば2位の業者が暗躍する??)などを考えて契約成立後に公表するとか説明しているが、なぜその場で予定価格と最低制限価格を発表しないのか???不自然極まりない。公表といっても、任意で選ばれた業者が立ち会うのではなく事務方が一方的に読み上げるだけの公表である。そしてその読み上げるだけの価格等に封印が解かれた二つの金額は言わないのである。 業者はそれが一番知りたいのじゃないですか?と当局に聞いても、教える必要はないの一点張り。その場で、参加者に開封した数字を見せれば業者も納得するし、それが普通じゃないですか?選挙だって第3者が立会に入るじゃないですか?と聞いても「職員を疑うんですか!」と取り合ってくれない。 これがこれまでの入札の実態なのでした。 僕が、一般質問で指摘したように、封印をした市長は入札には参加せず、封印を解く際に、封印をした当人の確認は取っていないのであります。(すり替えられていてもわからないのであります。)ここまで穴だらけ(どこからでも価格漏洩ができる可能性がある)のに、その上、開封した二つのの価格は、非公開だったというわけです。 僕の常識では考えられない実態だったわけですが、よくもまあ、これまで参加業者から 不審不満が出なかったのかと呆れるばかりです。(県やお隣のように公開ランダムにして欲しいという声は何人もの業者さんから聞こえてはいましたが……) 「今開封なさった最低制限価格、を確認したいので見せてください!」と業者が言えたかどうか???「何!私を疑うのか?!」と睨みつけられては大変です。今度から指名から外されるかもしれないと怖くて素朴な確認ができない状態だったのです。僕が「何故、その場で公表しないのか?」と聞いただけで、「私たちを疑うんですか!」と恐ろしい形相で怒りまくったぐらいですから、立場の弱い業者からは言えなかったのでしょう。 皆様はどう思われますか?疑われないためにもその場で公表公開して何も問題はないし、その方が良かったはずなんですが……
by mmatusaka
| 2013-08-18 12:01
| 島原の自治と議会
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