マイナンバーすでに破たん②：パスポートの顔はでかいなあ

その①より続き

　マイナンバー個人番号カードの申請に必要な写真のサイズについて。
　通知カード（および同封の説明書）で、顔の大きさまでは説明していないにかかわらず、パスポートと同じ基準で判断をするという。マイナンバーを請け負っているJ-lis（地方公共団体情報システム機構）のホームページによると、そこまで細かく説明してはある。

　しかし、ホームページを見ない人には、全く伝わらない情報である。

　そのホームページでは適切な写真規格の目安、と「目安」が使われているので、顔寸が30ミリは、32～36ミリの範囲になければならない規格に納まらず、不適切なのだが、大目に見てやろうという考えなのか？電話相談によると、30ミリは受け付けないそうである。
　「通知カードおよびその説明書には顔サイズまで指示していないのなら、それは酷ではないか。」と抗議をすると、「貴重なご意見として承り、今後に役立てます。」とマニュアル通りに答える。

　既に通知カード書留郵便は手配済みなので、今さら顔寸規定は追加訂正できないと。1億人に不備な案内を出して置いて、不適切写真の申請書は「不備である」として返送するのだそうな。

参考にパスポート（旅券）申請の例を示す。
申請書そのものにも、説明書にもサイズ規定が細かく表示されている。
一方でJ-lisのマイナンバーHPにたどり着いて初めて分かるのだが、
そこにはこんな風に載っている。
ただしこのサイズ規定は、申請書にも説明書にも表示されていないのだ。（という：まだ未着なので伝聞情報）

その表記を、比較してみる。ともに親しみやすくするためにか？イラストになっている。

　イラストはいいけど、実はこのイラスト、マイナンバーの方は数字通りではなく、顔が小さいのである。30ミリしかない顔寸に34ミリと表記しているのである。
　パスポートの写真はでかいのである！みっともないくらいにデカくて、パスポート申請をしたことがある人はほとんど誰もが「顔がデカい！」と感じるくらいなのだ。

　この大事な大事なマイナンバー原案を作った役人は、自分の美的センスが許さなかったのか、事実を捻じ曲げた比率のイラストで説明を試みたのである。
　そしてしかもその情報（顔のサイズ、頭の上の空間のサイズなど）は必要な書類に載せないで、ホームページを見た人だけが分かるところに数字を書いたのである。一億人に迷惑をかける行為だ。

　電話オペレーターは、この複雑怪奇な写真寸法規定を、電話だけで説明しなければならない。
　何でこんな単純なポカミスを押し切るのか。もう情けなくなってくる。混乱が大きいほど、J-LISは大変な仕事量が確保されるわけで、無能な官僚たちがその処理のために大量に天下るという仕組みになっている。もっと仕事に誇りを持てよ！