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2016年 03月 18日
予算の提案は市長にしかできないが、条例は議会議員にも提案権がある。(地方自治法112条)しかし全国の地方議会まず99%は市長の提案だ。1%の主なものは、議員定数条例・議員報酬条例・議会規則・議会基本条例・議員倫理条例などだ。つまり自分たちの身の回りのルールはわざわざ市長部局の手を煩わせずにやろうというわけだ。
議会の独立などと、議会は市役所執行部と同等または(最終決定権を持つというう意味で)最上位にあるという自負もあるので、うっかり市長が議会のルールに干渉すれば「議会軽視だ!」などとかみつかれる。だから、普通は市長の側から議員の待遇である議員報酬条例の改正案は出て来ない。 何故今回議員のボーナス増額の条例を市長が提案するに至ったか、種明かしをして置こうと思う。 上述のように、本来議員報酬条例は議会から提案する。議員(議会)による提案とはどういうものか。議員提案というのは、(自治法112条2)定数の12分の1以上の議員の同意を得て提案する。島原市議会で言えば定数19人なので、2人居れば提案できる。 慣例で、一部の議員でやるより、議会全体で取り組もうという合意形成が出来れば、議会提案という言い方になる。(提案者は普通議会運営委員長:島原市議会の場合だと北浦議員) 誰か例えばバラの会会派から素晴らしい条例案が提出され、誰も反対できない状況になったとして、あいつらばかりにええカッコさせられない。手柄は平等に分け合おうという「出る杭は打たれる」論理も働く。 議員提案条例が出たら、先ず議会運営委員会で扱いが審議される。そこで「議会提案にするか」「議員提案のままか」が決定される。島原市議会の場合その基準は議会運営委員全会一致なら議会提案、一人でも異議が出れば議員提案のままとしている。 可決を目指すなら、議会提案に限る。 議会運営委員会の委員メンバーは各会派を代表する委員で構成されているから、議会提案に成ればほぼ可決が見込めるからである。島原市議会の議運メンバーは(敬称略)北浦守金・林田勉・楠晋典・濱﨑清志・本多順也・中川忠則の6人。このうち北浦・楠・濱崎・本田の4議員は3人以上会派からの公式メンバー、林田・中川の両議員は(これも公式ではあるが)島原市議会申し合わせによって、1~2名少数会派からも3人以上に1人の割合で話し合いや抽選で補充しようという形式でのメンバー。 林田中川両議員と党議拘束をかけていないバラの会楠議員はともかくとしてこのメンバーで全会一致ならほぼ間違いなく本会議では多数で可決する。 党議拘束はかけないバラの会であるが、そうそうばらばらの意思表示をしてはまさにバラバラの会と言われてしまう。楠・本田みえの両名は新人でしばしば足をすくわれる、「議運メンバーは経験のある松坂さんが」と遠慮する2人に、「経験が大事!二人のどちらかがやれ!」とまずは楠議員で対応している。 松坂としては、なるべく議運も傍聴参加するよう心掛けているが、この日(報酬:ボーナスの扱いについて話し合われた議運には出席していなかった。 結論を言えば、「議会提案でボーナスを2.95か月分から3.15か月分に改正しようというものだが、あわよくば南島原市議会並みの3.3カ月に。また、自分たちで増額は言い出しにくいから、市長部局から同種条例が出るなら一括で出してもらおう」という内容のようだった。 何か変だなと思いつつ報告する楠議員に「それは議会提案=議運全会一致なのだから、バラの会としては反対するなよ。もちろん楠君自身は絶対反対できないよ。」とくぎを刺したと思っているのだと説明して、「新人の特権を発揮して、急な提案だったのでよく理解できていなかった。じっくり調べて考えた結果反対します。で、法的には何の問題もない。自分の信念を通せ!」と、さとした。 周りの自治体の3.15とか3.3か月の一覧表を並べられ、「そんなものかなあ、住民の生活は厳しいようなのに自分たちばかり上げていいのかなあ?」と違和感を感じつつの議運だったというのだった。また、最終結論が出たのではなく、3.3も様子を見るとか市長部局とも調整するとかまだ途中のような終わり方だったともいう。傍聴していたみえ議員も首をひねって報告した。 10年選手の僕でさえ、曖昧模糊としたはっきりした物言いをしない議会運営委員会運営。法的根拠を確認しないまま、もう決まったことと押し切るやり方。一筋縄では行かない。 そして、(その後議会報酬の話が無いと思っていたら)ふたを開けたら、市長による抱き合わせ提案の条例案が届いたのであった。誰が市長部局に合流をお願いしたのか、脅かして抱き合わせにさせたのか? 何度も言うが、こんな危険な提案を市長側から持ちかけるはずはないのである。 議会側の本音を忖度(そんたく)して、市長側から、「下げる時と違って、上げるのは自分たちから言い出しにくいでしょうから市長部局で提案しますよ」など申し出て、「馬鹿にするな、これだけ市民が困っている時にニンジンをぶら下げるようなことするな!お前は職員不祥事の責任とって減俸とセットだから認められようが、市民を置き去りに自分たちだけいい思いが出来るか!」と逆襲でもされたら大変なことになる。 議会側から働きかけない限り、市長提案はあり得ないのである。 どんなふうに持ちかけたのか(議会側の誰が話を持って行き、当局は誰が対応したのか)知らないし、議運で話し合ったことが、市長部局に届いたかどうか知らないが…… 結果として、外見的には、、市長の側から全く一方的にボーナス増額の提案がなされたのである。 議運において、「議会提案だから、賛同した委員を輩出しているバラの会も従え!」の屁理屈さえ、霞んでしまうことになった。市長部局提案になってしまったので、僕(ら)は、普通に当局にその真意を問いただし、意見を言うことが出来る。 議案に対して、質疑なし、異議なしで。市民の知らないところであという間に決まってしまえば、それはもうだまし討ちだ。例によって松坂の徹底抗戦は続く。当たり前の話だが、市民納得の上での議決を望んでいるのだ。
by mmatusaka
| 2016-03-18 00:23
| 島原の自治と議会
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