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2016年 07月 25日
2年前の増田レポート(『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』:中公新書)は、なぜか地方自治関係者・地方議員には、これでもかこれでもかという感じで拡散された。(と、思っている。)
いわく、「このままでは、896の自治体が消滅する。島原もその中に入っている。」と、自治体数はざっと1700と言われているから、半分以上の自治体が消滅の危機に瀕しているというわけだ。危機感をあおっている割に、おいおい、南島原も雲仙市もかよ。と、「赤信号みんなで渡れば怖くない。」感覚で、全く危機意識は感じられない。ちょっと前の『少子高齢化』同様『消滅可能性都市』も単なる行政(議会)用語でしかない。その流れの中に『地方創成総合戦略』がある。 原典主義と言っている割に、僕の手元にこの本はない。1000円弱の本で、おそらく数ある本の中で、『政務活動費』で購入しても誰も文句をつけないだろうと思われる本だが、何故か僕は買わなかった。代わりに図書館で借りて読んだ(多分)が、今一印象に残っていない。 (おそらく、読んでもいないくせに、)バカのいっちょ覚えのように繰り返されるフレーズ、ならばと、読んでみたものの……。 僕自身『中央交付税構想』(地方交付税を見直し、東京を代表とする不交付団体の増長とふんぞり返る国(中央)に活を入れようというもの。)でも触れたが、この本のタイトルだけ見れば、近いかな?と思ったのだが、読んでピンと来なかったのだ。 今回になっての報道によると、増田氏は総務相時代、東京の税収を地方に回したのは都知事にふさわしくないなどの情報が出回っているが、僕自身は、へー、ちゃんと実行していたのかと感心した。 東京のお金を地方に回す、というのはお金持ちのお金を困窮者に回すという意味。現状の交付税制度は、東京一極集中に陥る欠陥がある。日本の東京、世界のアメリカ。 アメリカにスラムがあり、格差は広がる一方。この貧乏な島原市で、待機児童はゼロだ。なぜ東京のようなお金持ち都市で「保育園落ちた、日本=東京死ね」なのか。舛添さんがファーストクラスで海外出張する際、同行する役人も、議員もそれを容認し恩恵を受けていたわけで、それが東京の問題だ。オリンピック関連大企業に湯水のように恩恵を与え、困っている人を放置する。金持ちほどケチとはよく言ったものだ。 後出しじゃんけん鳥越さんが、当初オリンピックについて、きちんとした数字が言えなくて批判されていたが、要は「無駄なぜいたくはせずに弱者に回す」という基本方針さえあれば、東京は財源に困っていないのだ。きっちり脱原発で行く!と言いさえすれば十分なのだ。 あとは頭だけはいい実務能力の高い職員は山のように存在する。「知事、ファーストクラスはおやめになった方がいいのではないでしょうか。」と言える本物官僚が育っていないだけだ。 これ(増田氏は東京電力役員)もあとでわかってショックだったのだが、隠ぺい体質の権化である一番のお金持ち企業東京電力の腰ぎんちゃくで、増田氏に何ができようか。さらに格差が広がるのは目に見えているではないか。言っていることとやっていることが全く逆なのだ。 雲仙市で講演会があったとき(2015/11/1)、増田氏の一印象に残った言葉は(僕のメモによると) 東京では子供の声が騒音になっている。(保育園建設に騒音反対運動がおこる。)赤ちゃんの泣き声は宝ではなかったのか!と。東京は果たして素晴らしい街だったのか?fast効率経済最優先社会でいいのか。東京の負の部分は地方の正の部分ではないのか。地方はもっと自信を持っていい。 無理やり、いいところを抽出したが、その割に具体案が着いて来ない。そんな印象だった。 直後ガバナンス誌(地方自治の雑誌)で増田氏巻頭インタビューが載っていたが、同様。コンパクトなまちづくりも大事だが、地方に誇りを取り戻すこと(東京に反省を促すこととワンセット)こそが大事ではないか。そこに言及はなく、当然具体施策も読み取れず、不満の残る特集だった。 増田氏が、(地方と東京の実体をわかっている割に)分かっていないのは、お金の使い方だ。お金を上から流す方法しか知らないからだ。下から積み上げれば、自動的に無駄遣いや、金持ちへの優遇は抑えられるし、原発は再稼働せず、終結に向かわせればいい。現状の既得権益者の利権を守るところからスタートする。国の予算を地方に回す発想、官僚出身の県知事は多くこの傾向にある。 せっかく増田氏が発信源の、地方に対する危機感。「このままでは地方が消滅する。」その真意は地方の人々の生活が成り立たなくなる!という意味ではなかったのか。 残念ながら、せっかくの警告は、このままでは地方の役場(役所)の職員のリストラが起こる、議員の報酬が下がるという、役人の保身の問題にすり替えられている。(表向きは地方の住民の生活の危機だが、本音は役所職員たちの生活の危機だ。)だから、住民は醒めてしまっている。たまに聞こえる声は、『私も公務員になりたい!』。 今の自分の仕事を続けたい!ではないのだ。
by mmatusaka
| 2016-07-25 17:24
| 島原から日本を変える
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