祝詞に込められた平和への想い：長崎原爆から72年

　今年も8・9。長崎原爆の日が巡ってきた。水、みず。水を求めて亡くなっていった被爆者の声が届いたのか72年目のこの日は朝から雨が降ってくれた。今年も、霊丘公園にある原爆殉難者慰霊碑にお参りに行った。
　この式典を運営していた被爆者の会、我が父親もその一人だったが、高齢化が進み会は消滅し、世話をする人が居なくなった。霊丘神社の松平宮司が、あとを受けて世話をしてくれている。全くの自主ボランティアだ。本日は雨に降られたため、霊丘神社本殿を開放していただき、屋根の下での慰霊祭となった。　
　報道ではまだ島原市内に300名弱の被爆者が存命のようだが、鐘ヶ江元市長は被爆者なのだろうか？毎年参列されている。この殉難碑建立の折の市長さんだ。古川市長今年も長崎ではなく、島原市内のこの場で黙とうをささげた。期せずして、（平和意識の高い？）我々市議会バラの会３名が参詣した。お互いで平和への誓いも新たにしたわけだ。

　それにしても、いつも松平宮司の奏上される「祝詞」には感動させられる。祝詞の言葉、言い回しは古語も多く全ては理解できないのだけど、まあ日本語だからね、原爆投下時の悲惨な情景。大切な人を残して命を奪われた無念。絶対に原爆は許さない。二度とこんなことはあってはいけない。戦争は間違っている。反核、反戦、そして平和の尊さを織り込んだ鎮魂の言葉だ。宮司の平和への思いが伝わってくる。島原新聞社さんに記事が載った。僕ら３人にはいい記念になった。平和を祈念したい。