(画像はネットからはいしゃくしました。)「見て見ぬふり、不正容認、自らも。」俳句川柳のごとく五・七・五でまとめようとしたけど、字余り。「赤信号、みんなで渡れば、怖くない。」これ有名だけど、これも字余り。ま、いいか。
山梨市の職員不正採用事件(この2017夏発覚9)で起訴された山梨市長に続いて、現副市長(市長職務代理者)、前副市長、人事課長ら5人を書類送検した。とのこと。
「市長に『いけない』と言えなかった」「黙って見ていた」「本当はいけないことなのに、いけないと言えなかった」などと言っているそうだ。
どっちもどっちと言われそうだが、元スピード今井絵理子代議士と橋本健神戸市議(いずれも自民党時代)が不倫疑惑で世を騒がせた。僕は当初から妻のある(結婚しているという自覚のある)橋本とやらの方が悪いと断じていた。
芋づる式に政務活動費不正が発覚した。架空領収書を発行させて政務活動費を着服していた。みっともないことに、ウソの言い訳が次から次へと暴かれていった。こんなデタラメ男だというのは、ちょこっと付き合えばすぐにわかりそうなものだと今井氏の「人を見る目の無さ」が問われそうだが、障害児を抱えたシングルマザーの有名人というだけで(誘いをかけた自民党の方が悪質だが)当選してしまったのだから、何とも。
政治の世界は(議員も行政マンも)そんなものだ(=不正は当たり前)と、思っていたのかもしれない。愛人であれ、政治を志す同志であれ、政務活動費着服のテクニックを得意げに語り合っていたのだろう。
富山市議会議員たちのデタラメぶりは、センセーションを起こしたが、神戸市議会でも架空領収書は日常茶飯だったという。長崎市議会でも。そうして、この政務活動費流用のテクニック(というほどのテクニックではないが)先輩議員から受け継いで来た常識だったようだ。全国の警察現場で横行している(た)捜査費の架空請求。預け金と称して、ニセの領収書を業者に書かせ、着服している(た)全国の行政現場。
「予算を消化しなければ、翌年度の予算が削られる」とかなんとか、よくもまあイケシャアシャアと。その橋本神戸市議の自民党幹部がインタビュー「不正に着服していた700万円?は何に使っていたのでしょう?」に答えて「勉強熱心でよく東京などに研修に行っていたようだ。」などと。この期に及んで、こんなバカを擁護することもあるまいに。
この言い訳に代表される『悪いことをしているという自覚のなさ。』が問題だ。
法令遵守。公務員法で「上司の命令に従いなさい」というのがある。多くの仕事は違法とまでは言えないグレーゾーンにある。
こんなことしていいのかなあ。このニセ領収書で預けてあるお金は、次年度事務需用費になるからいいさ。その預け金、課長の退任送別会の記念品に充てても広い意味の公務だ。仕事を家に持ち帰るサービス残業に必要なノートパソコンに化けてもいいや。
こんなことしていいのかなあ。議員さんが(これ長崎県議会と長崎県教委でやっていた事実)教員採用結果を事前に教えろというから教えても、別に結果が変わるわけでは無し、まあいいか。県議は口利きしていないのに「口利きが功を奏した」と頼まれた人にお礼を要求。または、「学科試験が悪すぎて、ダメだったよ。下駄をはかせるにも限度があるよ」との言い訳に。
こんなことしていいのかなあ。「彼は本当は優秀なのに、風邪で点数が伸びなかった、実力通りの点数を加点してもいいじゃないか」
こんなことしてもいいのかなあ。天下りは3年とする取り決めだけど(←この取り決めがあること自体が異常なのだけど)まあ、紳士協定だから、守らなくていいよ。と市の外郭団体に何年も居座る。
厚労省は、「官公庁は建物内禁煙」と言っているが、罰則規定があるわけでもない努力義務だから、無視するのが妥当だ。島原市役所には何としても建物内に喫煙所を作るぞ。市民の目がやかましいから、市民に見られにくい(市民があまり足を踏み込まない)3階と4階につくるぞ。諫早市役所にもあるんだからいいのではないか。
こんなことしていいのかな。税金滞納している業者に補助金出して。ま、知らなかったことにしよう。この際だから、俺も「赤信号」一緒に渡ろう。
松坂はしない。少なくとも、周りがやっているからという理由ではやらない。自分で考えてやるかやらないか決める。やると決めたことが法で禁じられている場合は?法を変えるべく努力する。
行政が法を捻じ曲げてやってくれば、徹底抗戦する。石木ダム工事は間違っている。ま、白黒つける場面はめったにないが、立場上明確な意思表示もたまに必要だ。
多くはグレーゾーンだ。その時の尺度は「市民の求めに応じているか?」だ。