バス停掃除

　　大手広場（我が家の前の広場）は５～６本の道が交わる複雑な交差点広場だ。バスがぐるっと回るために広場中央の島（ロータリー）にバス停がある。そのお向かい（今ひよこ薬局とかあるとこ）にもバス停（＆切符売り場店）があった。もう20～30年前かな、お向かいバス停はそこのおばあちゃんが、島のバス停は近所（今川町）のおばさんが熱心に掃除なさっていた。（大手広場は上の町で、僕の住まいも上の町、今川町は隣町）守備範囲があるとしたら、島のバス停はこのボランティアおばさんではなくうちがやらなきゃいけないのにと、後ろめたいほどではないが、素晴らしいおばさんがいるなあと感謝感動していた。（山下さんといった）。

　いつの頃か、このおばさんの姿が見えなくなった。あとでお亡くなりになっていたことが分かった。で、その後はこのおばさんほど熱心ではないが、たまに思い立ってはバス停掃除に出かけていた。当時はまだ議員ではなかったが、当時から「まちづくり」「まちづくり」とは唱えていた。（まちづくりの第一歩は掃除からだからね。）そういえばナマコ壁模様のゴミ缶を設置していた時期もあった。
　市役所入口に温泉が出ているので、冬場も雑巾がけは苦にならない。（今は新築工事中で止まっている）お向かいのバス停のおばあちゃんと道を挟んでよく「おはよーございます！」と声を掛け合っていた。（鵜殿さんといった）。そのおばあちゃんも今は鬼籍に入られて、バス停の構造も変わり、島のバス停だけになってしまった。

　僕の掃除は毎日ではなく思いついた時だけなので、たまに日が空くと、折々で市役所観光課職員や会計課職員の有志が出てきたり、万町の時計屋の娘さんが出てきたり、第一タクシー運転士の熱心な方がタクシー乗り場周辺から遠征してくれたりで、ほどほどきれいだった。この運転士さんに甘えて、僕の出番はだんだん少なくなって来ていた。
　人はなまけが習慣になるとなかなか復活しない。市役所が工事に入って、タクシー乗り場が無くなって（ボランティア運転士さんがいなくなって）バス停の汚れが目立つようになって（工事のホコリが積もって）申し訳ない思いだ。でもまあ義務感になると楽しくないので、相変わらず、思い立った時だけ気晴らしに出かけている。

　今朝思い立って、雑巾片手にバス停に出ると、向こう岸を熱心に町内会長さんが草取りなさっていた。（そ、そうか今日は市民清掃日だった！）仕方がないので、バス停掃除のあと、（義務感で？）平成新山の火の碑周辺の草取りまでして汗だくになった。まだまだ暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。昨日ミニゲリラ豪雨があったので、いつもに比べて４～５倍は楽ちんな草取りだった。（理屈ではわかっていたのだが、今度から草取りをセットにするときは雨のあとにすることにする教訓を得た。同じボランティアなら楽するに限る。）

　実は自分ながらショックだったのは、市民清掃日を忘れていた物忘れではなくて、バス停の片隅に残っていたゴミに爆竹の破片紙くずがあったこと。爆竹といえば精霊流し（8/15）の名残ではないか。精霊流しや土曜夜市の翌日はだいたい行くものと決めていたと思っていて、行ったものと思っていた？その時に見落としたごみなのか、そもそも掃除に行っていなかったのか？！２週間ものあいだ足が遠のいていたのか！『山下さんや鵜殿さんの遺志は僕が引き継ぎましたからね』という想いは何処に？！と。

　まあ、暑かったからね！と言い訳して、また出直そう。