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2019年 08月 27日
本日8/27付け西日本新聞と長崎新聞に、先の島原城遺跡消失に関して、昨日8/26、文化財保護審議会で島原市教育委員会が厳しく叱責された旨報じられた。基本的には先日報告した通り。以下(8・6付け西日本記事)のごとくである。 文化財である石垣はすでに無残な形を晒している。見出しは「石垣解体後 発掘調査なし」となっているが。文法的には、解体する前に調査すべきをしなかったということ。あまりにもお粗末な教育委員会の対応だ。 その、419ページに、宅地造成が進みいくつも消失している櫓台(やぐらだい)群にあって数少ない貴重な残存遺跡の一つとして紹介されている。 西日本8/6記事にある写真は、島原城に詳しい宮武先生の提供とあるが、ほぼ同じ場所を撮影されている。先日僕が現場検証した時の写真が以下、その違いが分かるだろうか。 島原城の石垣積みの特徴的な算木積み(かど石の処理)部分は消失して手前の駐車スペースになって、切り取られた矢倉台の残り部分は無残にコンクリートで塗り固められている。櫓台の土塁は全部取り除かれたのではなく、元の塊も半分残っている。なんと無残な!文化財担当職員が一言アドバイスすれば、保存できたのではないか。 一連の報道をなぞるように、社会教育課長は「この地区は埋蔵文化財宝蔵地だから、文化財保護法に基づいて発掘調査をしなければならないことを、問い合わせた業者に伝え忘れていた。」と繰り返した。文化財保護審議会委員は(あきれ果てるよと言わんばかりにため息をついて)その悠長な対応、危機感の無さを糾弾した。広範囲な城内地区にあって、この場所は貴重な遺跡が眠っているかもしれない埋蔵文化財宝蔵地どころか、むき出しで目の前に文化財が存在している場所じゃないか!発掘調査を待つまでもなく、この場所は保存する方向で動く案件じゃないか!通り一遍な(一見では文化財らしき面影もない田んぼか畑についての説明のような、発掘調査次第で建築許可を相談しましょ的な、とおりいっぺんな)説明をする無神経さに、文化財に対する価値観の落差を感じる場面であった。 委員からは、これは意識の問題とかではなく、学芸員が他市に比べても圧倒的に少なく、これだけ文化財あふれる島原に、そもそも文化財課のような専門部署を置くこともしない組織機構の問題だ!との指摘も受けていた。 教育長が、「(そういう経緯もあるので)現在学芸員を一名補充する方向で募集をしていますが、(意向に沿うような人材が確保できるかどうか……的な)」と、成り行き次第と言わんばかり、なんとしても二度とこのようなことが無いように、は言葉ばかりで、具体的に「絶対学芸員を配置する」とか「予算を増額する」とかの話はなく、「市長に相談する。」と。 確かに予算は市長にあるかもしれないが、教育委員会の人事権は教育委員会(教育長)にあるのではないか!教育行政・文化財行政の決定権は市長部局に独立して、自ら(教育長自身を含む5人の教育委員からなる教育委員会)にあるのだという自覚はないのか! 相談すべき相手はまず教育委員会ではないのか!ここにもまた、教育に対する熱意の無さ、文化に対する意識の欠如を感じる次第。 審議会委員が「文化財課を!」というのは、文化(財)がかけがえのないものとして「財」の字を使っているのだが、この人たちに「財」の文字を使うと、お金で買える、数字で評価できる程度の認識に堕落するのではないのか!?と思ってしまう。お宝鑑定団よろしく、「文化財課」を作ったら、金額や数値に換算できるものしか評価できないのではないかと心配になってしまう。そういう意味では、目に見えない価値を自覚する意味でも「文化課」の方がと。用語使いにも注文を付けたくなる。 そもそも文化が消滅した教育委員会に、文化財が守れるはずがない。くやしい。
by mmatusaka
| 2019-08-27 23:58
| 文化・芸術・教育
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Comments(2)
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長崎県民
at 2019-08-28 14:34
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今さら ”乞う無員”の意識の低さは・・・
遺跡・歴史・市民生活を DOするのか? 20年後の人口は? 年齢構成・国の予算状況は? などは・・・ ”常識”を ”持った” 観光(?)コンパクトシティ構想は ・・・ あたりまえ・・・も・・・ない ”まち”なのでしょうか ~ ね? 数年みていますが 足元 行政は 感じられません! なぜ!?
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長崎県民
at 2019-08-30 10:54
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ルールは あるのだろうか? <<例として>> ①古い(時代設定)石垣を取り壊すときは 簡単な平面図に取り壊し位置を記入してある部門に届ける。 ②取り壊し部分の再生は 現在の石を使う。 ・・・・など・・負荷をあたえない程度に・・・ ~ ~ 取り壊された写真から・・ 再生された部分は 新しい石を使い 全体のデザインを壊している。 古い石を使うと 積みの労務賃のUPがあるのが問題ではあるが・・・角の 石の加工状況でいろいろなことがわかり在来の石を少しでも残すことで、将来の再生・再使用に繋がるのだが・・ 島原自治体・住民の時代の変化と町の景観の ”意地” への アプローチは? DOなのでしょうか?
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