情報発信!
「正直がいちばん!」
島原市議【松坂まさお】のブログ 松坂まさお公式HP 森岳まちづくり facebookはこちら ↓「以前の記事」の指定月をクリックすると、ひと月分のタイトルが一覧できます。 ↓「検索」にキーワードを入れれば、その語を含む記事が見つかります。 検索
最新の記事
カテゴリ
全体 はじめに 東京学生寮問題 諫干・環境 市庁舎建設問題 商店街とまちづくり 島原の自治と議会 島原鉄道を残せ! 阿久根に注目 島原から日本を変える 戦争と平和 情報発信 オーガニック 社会時評 個人的なこと 行財政改革 差別をなくす 文化・芸術・教育 島原半島は一つ 読書 役所改革 議会改革 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 外部リンク
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2020年 01月 16日
菅官房長官に鋭く食い下がる東京新聞の女性記者=望月衣塑子が話題になって、気になっていた『新聞記者』。その後、映画化されて、弟の桃李が主役に抜擢されたのもあって(←これは一部冗談)見ておきたいと思いつつ、まあそのうちテレビに降りてくるだろうと……で、最近(dvdだったかな)自宅で観たわけだ。 (ネタバレになるから:推理小説などの常識でこれから見る人の楽しみを壊さない配慮:細かい内容は略すが)昨年この映画がずいぶん評判になっていたわけだが、実は(僕は)全く面白くなかった。加計学園がモデルと思われる学校名も別名になっていて、獣医学部のさらに奥に隠された計画まで、ゆえに官邸はいっそう隠そうとするわけだが、ともかくフィクション仕立てなのだ。 フィクション(作り話)は事実のさらに奥に横たわる真実を描く手法であるが、本当のこと(事実)を表沙汰に出来ない単なる「忖度では?」。何よりも、とにかく暗い。絶望的な結末を予感させるエンドシーン。正義が大きな力によって押しつぶされる、ことごとく事実は隠蔽され得体のしれない圧力で無きものにされる。自殺させられたり(殺されたり?) 観終わって、全く感動もなく、希望も持てず、結局正義は巨大な力で押しつぶされる絶望観を刷り込まれる。昨年来、いわゆるテレビによる告知が(官邸?圧力で)全くできなかったのに異例の観客動員となったということで、ニュースになり、映画館を出る観客が高い評価を与えていた。心ある評論家コメンテーターも(どちらかと言えば安倍政権に批判的な立場の人たちを中心にだが)すばらしいと評していたので、大いに期待外れだった。 この映画の元になったという肝心の原作『新聞記者』はどうだったのか?諦めきれずに、原作も読んでおこうと年の暮れ、図書館で借り出していた。 実は、近頃のデタラメ裁判や、検察の暴走など、気になっていて、最高裁判所の内幕を暴いた小説『黒い巨塔』なる存在を知り、これも一緒に借り出していた。有名な『白い巨塔』が医学界の内幕暴露なので容易に察しのつくタイトルではあるが。たぶん、これはその真実においてかなり実情に迫っているのだろうと思われるわけだが、これがまた暗かった。 もちろん、どのような世界にも心ある者、信念の人、正義の人は存在するのだが、圧倒的な大部分の者たちはそうではない。最高裁判所=すなわち日本の裁判の現場=が、結果としてデタラメである現実だから仕方がないのだが、僕は、この作品に「救い」を見出せず、重苦しくなってしまった。 フィクションなのだから、せめて最後は大岡越前的な希望を持たせてほしかったが、よくあるテレビドラマよろしく、悪が正義を押しつぶして、まるで何事もなかったようにまた世の中が回り続ける的な終わり方。映画「新聞記者」と同種の重苦しさ。希望の無さ。 数年来、松坂が議会において感じている、閉塞感(へいそくかん)。たとえ最後の一人になっても!と「市政報告会」では、訴えたものの、最後のやせ我慢の様相。 ところが、原作『新聞記者』は全然違った。事実に基づくノンフィクションであって、より「真実」に迫っていると、松坂は感じた。何よりも読後感が実に爽やかで明るいのだ。皆様にも是非お勧めしたい。 ※瀬木比呂志氏については、この「黒い巨塔」についてはあえてフィクションの形をとって、まさに事実を超える裁判所の真実を追求したものだと思う。ほかにも裁判所の闇を内部にいたからこそできる視点でいくつもの著作があるとのこと。こちらも、この1冊だけで諦めるのではなく、もう少し付き合ってみようと思う。
by mmatusaka
| 2020-01-16 19:51
| 読書
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||