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2020年 10月 25日
![]() ![]() 本人に、どこかでそのペンネームの由来も聞いてみたいものです。このたび接した『守教』の舞台になっている筑後川沿いの久留米、大刀洗町辺りはどうも作者の出身地のようです。『水神』と連作となる?筑後地方の農民の暮らしが描かれています。 以下いわゆるネタバレになりますので、偏見なしに読みたい方は飛ばしてください。壮絶な隠れキリシタンに至るお話で、歴史背景はそのまま当時の歴史、農民の暮らしはかくあったのかと、連想されます。貧しい農民の暮らしぶり。ただ、キリスト教信徒たちでありますから、生活が苦しく、貧乏であっても自分より困っている人を助け、みずから進んで難儀を引き受ける登場人物たちばかりで、「そんないい人ばかりでいいの?」という展開。 庄屋さんは、農民の生活を尊重し、無理強いをしません。ゆえに、農民もまたそんな庄屋さんを慕い、我慢もし、苦しみを分かち合います。今どき忘れ去られている(見直され始めている)慈愛の心が普通に描かれ、貧しい中でもつつましく、助け合って生きる人々が描かれています。 なまけたり、ずるしたりの人たちも、信徒たちの無私の優しさに触れ、心優しくなっていきます。 主人公久米蔵は、幼名「米助」で、めいすけと読ませます。捨て子や病人の面倒を見る施設を作ったアルメイダ修道士の「メイ」を頂戴しているというわけ。キリシタン大名大友宗麟に仕える家臣に引き取られ~農村(高橋組)の大庄屋として赴任、農民生活が代々続いていきます。 庄屋と言えば、私腹を肥やす農民イジメを連想してしまうのですが、高橋組はそうではないのです。大庄屋の徳政が庄屋たちの心を動かし、百姓たちも率先して苦役を引き受けます。 実は、この何とも言えない「貧しくとも心は豊かな世界観」は「帚木蓬生ワールド」なのだと、思い至ります。作者は400年前の時代を借りて、現在失われつつある世界を取り戻そうとしているのだと思います。 ひたひたと迫りくる、キリシタン弾圧の時代。久米蔵の跡を取った音蔵、田中村の庄屋に婿入りした弟道蔵。たくさんの地名が出てきて、添えられた地図で位置関係がよくわかります。何度も地図で地名を確かめながら、距離感をつかむわけです。キリシタン史なので、長崎県の地名も頻出します。田中村が今村に改称され…… 地図に「今村教会」と、記されていているので、教会が出来るのを楽しみに読み進めるのですが……。 棄教を迫られ、苦悩する音蔵は、道蔵は、どうなるのか。 表向き、キリスト教を捨て、仏教に改宗し、隠れキリシタンとして生きていく信徒たち。今村の信徒たちを受け入れた広琳寺の住職の対応に救われます。略奪も争いも無い今村の人々の信仰するイエズスの教えを聞いて、住職は「それこそは、仏の教えだ。」と。
by mmatusaka
| 2020-10-25 03:43
| 読書
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