実りある研修になったか

　11/2 恒例の３市議会合同研修会がありましたが、コロナ禍という事で、一方通行な講演会だけで、懇親会は中止でした。「そもそも懇親会は要らないのでは？」と突っ込みを入れられて、そういえば、この合同研修はどちらかと言えば、三市の議員の交流に主眼があったことを思い出したのでした。（もちろん自腹の懇親会）

　せっかくだから、交流のきっかけ程度の勉強会もやろうというのが事の発端だったと思っています。（私見ですが。）

　だから交流会が出来ないならば、すべて中止にしても良かったのかもしれない。小一時間の一方的な講演にどれほどの中身が期待できるでしょうか。

　どのような研修であれ、自覚を持って能動的に臨めば、それなりの「実り」はあるでしょうが、（又は、あとで効果が出ることになるかもしれませんが）消化不良の研修でした。

　来賓まで招いて、仰々しい看板までぶら下げて、5~600人は入りそうな大ホールに50人程度のスカスカ会場。座席は、二つ飛ばし。担当の雲仙市議会様にはお疲れ様でしたが……。

　それでも熱心な議員さんは、会場からの質問という事で挙手発言。雲仙市・南島原市からそれぞれ一人ずつ。この際、島原からも、と松坂が挙手、発言を求めました。特段事前の予習もしていたわけではないのですが、講演のテーマが「災害対応」で、県の危機管理課対応だったので、普段から考えていた「危機管理問題」として、県の姿勢を質問しました。

　コロナ時代でもあるので、長崎大学に誘致されようとしているBSL4施設（日本で一番危険な細菌やウイルスを扱う施設）について、と。川内原発での原発事故対応について、投げかけました。

　長崎の人口密集地に予定されているこの施設は、もし何か事故があれば、それが天災であれ人災であれ、過酷な事態が想定されるのに、「危機管理課」部署では、守備範囲外「福祉保健部」に任せているといった趣旨の回答に、改めて危機意識の無さを感じた次第です。通告なしの質問でしたが、BSL4施設については、もう少し踏み込んだ（県民を安心させるような）説明が欲しいところでした。

　原発についても、当事者意識は感じられませんでした。

　福島の教訓は？武漢の教訓は？

「想定外でした。」で、済まされる問題ではないはずです。　

（11/12追記）

　11/13付島原新聞で、遅ればせながら、上記研修会が写真付きで報じられました。１面トップにするほどのものとは思いませんが、議員たちにとっては「こんなに頑張っている！」感、満載のありがたい報道です。

　僕のスナップ写真と、新聞掲載写真を組み合わせると、会場の様子がよくわかります。僕は後ろの方に座っています。　そういえば、この日珍しく、（いつも律儀な）草野議員が急遽欠席になってました。どうしたのかな？と思っていたら、翌日奥様の訃報が届きました。

　３年前、イオン問題の視察研修バスツアーでは、商業施設という性格上、ともに「街づくり推進協議会」メンバーとして、ご婦人たちにも多く呼びかけ、草野議員は奥様同伴で参加してくれて「家族サービスも、半分仕事だね」などと、冗談を言いながら、普通に元気だった。

　昨年の選挙時も、小山町の路上で普通に会話していたので、まさか病気の苦しんでいるとは知る由もありませんでした。

　議員に限ったことではありませんが、仕事をしていく上で配偶者家族の果たす役割はものすごく大きい。自分に重ね合わせたとき、草野議員のこの数年の苦悩は計り知れない。冥福をお祈りしたいと思います。