そこじゃないでしょ⑤：桜を見る会

　桜を見る会の前夜祭？安倍総理（当時）の支持者たちを、豪華ホテルでおもてなし。一応５千円の会費と言いながら、それ以上の接待をして、その費用は安倍さん（側）が負担したというもの。なんぞの法律に抵触するらしい。

　明らかに違法だから、そこが攻めどころなのはわかるけど、そもそも、山口県からの御一行は、翌日の「桜を見る会」に招待されたから、前泊したわけで。その交通費は誰が？宿泊費は誰が？疑い始めるとキリがない。

　問題は、その「桜を見る会」そのものが私物化されていたことが問題ではなかったのか。その参加者名簿が破棄されていて、どれほどの人数が、正当な理由もなく招待されたのか実態が分からないという事で、不問に付されている状態。

　問題はそこでしょ。毎年開催される行事であれば、翌年の参考のために「参加者名簿」は残っているはず。それが破棄されて存在しないという、おおよそ日本国の役所文化ではありえないウソが、「総理が無い！」と言えば無い！ことになってしまうのがデタラメすぎて、情けない。

　桜を見る会こそ、功労者を招待して、それこそ全額を税金で接待するわけで、前夜祭の費用負担を、本人負担の不足を安倍総理が肩代わりしたことが、公職選挙法か政治資金規正法は知らないが、そこじゃないでしょ。

　税金で開催した、「桜を見る会」そのものが問題でしょ！名簿が無くなっているという、明白なウソをウソ！と断じることが出来ない日本国民の能天気。お人よしにもほどがある。

　天下の『文春』も、この名簿の入手は出来ないのだろうか？

　昨日今日は今度は、菅総理の息子の話になっている。

　権力の私物化。韓流でも、中国の歴史でも、愚かな王の時代、国民はひたすら虐げられ、権力者たちは自らの欲望のためだけに行動する。

　まだ、あからさまに、武力や弾圧で政治をやってくれれば、諦めるにせよ反乱を起こすにせよ、対処のしようがある。「名簿を破棄してしまったから、調べようがないんだよね。」と、ありえないウソを（ウソを証明できないのをいいことに）本当にしてしまってしらばくれる。そして仮病で逃げる。医者の診断書もない仮病を、病気なら仕方が無いかわいそう。なんとまあ優しい国民たち。

　まあ、そこが日本人のいいところなのかもしれないけれど、その日本国民も近年変質してきているようだ。

　文春に、情報をリークできる公務員（官僚）は出現しないのか？！

　森友も加計も。そして今回の総務省の接待漬け。

　いちおう「そこじゃないでしょ」シリーズは、この辺で終わりにしようと思います。この後、イサカン問題、石木ダム問題（さらには熊本のダム復活など）を取り上げて、論点をずらしては、無駄で有害な税金の無駄遣いの指摘につなげようと思っていたのですが……。なんか虚しい遠吠えのようで…（このところの停滞脱力感！）少し方向を変えて、攻めようと思います。尻切れトンボでごめんなさい。