歴史・経験から得た知識・教訓：図書館休館①

9月8日一般質問だった。その報告①。

島原市の教育観を問う質問を用意した。

このたびのコロナ第5波、長崎県も感染者が増加、8/19（木）県は独自に緊急事態を宣言し県外との往来自粛、外出自粛、飲食店への営業時間短縮等を要請。島原市もこれに追随した。（島原市は即日「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開いて決定。）

8/20（金）、予定していた企画が中止になっては困るという文化会館利用市民の相談を受けて、確認するうちに、図書館までもが休館になることが分かった。

僕自身は、図書館は感染リスクの低い施設だから、休館する必要はない。読書会等のイベント等は中止しても、開館は継続して、むしろ自宅で読書で過ごすためにも「貸出し」を奨励すべきと考えていたので、休館は行き過ぎではないか！と訴えようと思った。

県の対応を精査すると、

県有施設については、原則、時短営業または休館

※各施設において準備が出来次第開始

※政府分科会の提言において感染リスクが低いと

　されている美術館、博物館、図書館などについて

　は、時短営業を実施

だった。

現に、（大村市にある）県立図書館に問い合わせると、夜8時までの開館時間を短縮して、午後6時までに短縮はするものの、開館を続けるとの対応。（美術館等も）

いろんな場面で、とかく「県に合わせて」対応するのに、今回はそうではない。県のこのきめ細かな対応まで精査することなく、あっさり「すべて中止、休館」としたのではないか？（市の施設で感染があれば厄介だ……）と。再考を促すつもりだった。

　1年半前、安倍政権下（コロナの正体が未知であったとはいえ）過剰反応で、全国一斉に休校にして教育現場を大混乱に落とし入れた負の教訓もある。ウィズコロナを考え、日々の生活を大事にする、子供たちに落ち着いた日常教育環境を保証し、我々大人もまた教育文化を大事にする日々を！と。

　

　思惑は、完全に外れた。教育委員会も市長も胸を張って、コロナ感染抑制を第一に考え島原市は休館に決定した。と。

　対策本部会議のメンバーの教育長からは「図書館は閉めなくてもいいのではないか」と言って欲しかった。他のメンバー（部長たち）に押し切られて、市長が「休館」を決断？というストーリー。を、せめて期待した。

　なんと、教育委員会の方から（県の対応は承知の上で）「休館」を提案した。との答弁だった。

　僕は自分の中で「ふっ」と力が抜けていった。米百俵の精神（稽古館の精神）は、とか、図書館を造った時の想いは何処へ、とか、メルケル首相がどのような思いでロックダウンの決断をしたか！とか、うわごとのような独白・非難を投げかけて、質問を打ち切った。

たぶん僕は、市長や教育委員会に、学生寮問題にも共通する、教育文化に対する軽視を感じ、軽蔑に似た上から目線で切り捨てたような捨て台詞になった。同僚議員たちから『何わけのわからんことを！』と言わんばかりの野次が飛び交った。

僕自身に相当の思い違いがあった。（②反省編につづく）