⑥嘘つくんじゃねえ！

（続き）

　アスファルトで覆われた歩道面。このアスファルトの４センチ下にはコンクリート遮蔽板があると思わせる説明。しかしその下に何があるか、は調べようがない。

　実は、そこに障害物（コンクリート遮蔽板）は存在せず、仕様書の通りの工事をすれば、壁面（拘置所門柱）の下方、旧歩道に隠れていた部分がはみ出て、見っともない。ここは、その壁面処理（ペンキ塗り）を追加工事しなければならなくなる。金額は微々たるものだろうが、ひと手間かかる。面倒だ。着工前の高さまで、アスファルトを埋めてしまえば（盛り上がってしまうが）ペンキ塗りの手間は手抜きできる。

それが真相だった。

　皆様お分かりと思うが、松坂は、たまたま、工事中、旧歩道を掘り返した状態の写真を撮っていたのであった。

　改めて、その画像を確認すると、そこには何もないではないか！

　この泥砂利のさらに下には、電気関係が眠っているかもしれないが、その上をアスファルト施工しても盛り上がるような下地ではない。
　松坂は、この写真を役所担当に示して強く抗議した。業者も呼びつけて、彼らのウソを暴いて、アスファルトを盛り上げたのは、遮蔽板の存在が理由ではなく、着工前の路面に合わせれば壁面処理をしなくて済むという手抜きが理由だったと白状させた。胃が痛くなる。

　仕様書通りの施工（歩きやすい歩道建設）は十分できる。壁面の歩道面と接する部分がちょこっと汚いまま露出する。その処理のひと手間を手抜きしたかっただけなのだ。それでもいろいろ言い訳していたが、おおむね松坂の素人見解が正しかった。

　何が何でもこの工事はやり直しだ！アスファルトが十分固まらないうちに、はぎとって、今度はきちんと施工するように管理してもらわねばならぬ。間違っても、このままうやむやにして、竣工検査が通過するようなら。松坂は島原市を相手取って告発も辞さない覚悟だ。
　今ならまだ十分間に合う。健闘を祈りたい。

　悪質な隠蔽や不正ではなく、こんなもっでよかっぺの意識なのだった。多くの改良工事が、（より良いものを目指すのではなく、）従来程度に復すれば、及第点をもらえてたから。

　松坂が、これほど怒るのは、限りなく嘘に近い言い訳で逃げようとするからだ。

業者が言い出しにくい（追加の仕事と追加の予算）何かがあったのか？

築城400年に間に合わせろ！という圧力があったのか。

昨年の議会答弁では9月完成目標と言ったが、既に大幅に遅れている。

九電が、絶対やると言ったか、努力しますの確約なしだったのか。

電柱を撤去するのは並大抵ではないようだ。

道路を全面通行止めにするのは、まだ回り道で済むが、

停電は一瞬しか許されない。近くには病院もあるのだから。

どうやら、秋の400年イベントに電線を全部消すのは難しいようだ。

予期せぬことが色々出て来て、おまけに天候の影響もある。400年お祭りに見栄張りの体裁は不要だ。

早急に、「間に合わない宣言」をして、丁寧な仕事をして、未来に禍根を残さないよう提案したい。