クソどうでもいい会合は？

　この数週「ブルシットジョブ＝クソどうでもいい仕事」という言葉が頭を離れない。例えば、コロナ禍にあって、多くの事業、会合、仕事そのものは本当に必要だったのかと、思い知らされた。仕事のうちずいぶんしなくてもいい無駄、それどころか、有害な部分が多数あって、さらに言えばそもそもないほうがいい仕事、さらに言えば職業もある。そんなことが延々と展開される本を読んでいたからだ。

　この本では、名指しでこき下ろされる。銀行、広告代理店。一方で、エッセンシャルワーク（看護師とか）や学校の先生はそうではない（ブルシットではない）と、分類されるも、先生たちの仕事のうち、かなりの部分がブルシットワークですり減っているように報じられている。議員として、行政に対峙していると、このブルシットな部分が特に気にかかる。ブルシットジョブについてはまた、稿を改めて論じたい。

　長崎県内の市議会議員が集まっての講演会研修（佐世保）と、自らが委員となっている『島原市地域公共交通会議』が、重なった。いずれも考え方によっては、費用対効果の薄い、形式的なものにも見える。議員が毎年やっている視察研修などその最たるものだ。受け身にならず、積極的に能動的に関わることで、せめて自分だけは無意味にしない（有意義なものにするぞ）と覚悟を決めて参加することにしているが。

　クソどうでもいい仕事（それが事実でも）を正面から認めてしまうと、うつ病になってしまう。（上記の本は、この辺を深く掘り下げてあって、切り捨ててしまうわけにもいかないと思っている。）

　○○審議会とか、各種団体の長を充て職にして、既成事実を承認してもらう、まさに帳面消しのようなアリバイ工作。それを言い出せば、議会でさえも、無用の長物になってしまう。

　今回の議員研修のお話は「老朽化に備える公共施設何タラ……」で、いかにも今の行政の抱える問題点に迫るものだが、そもそも、こんな問題を正面からとらえることそのものが、少子高齢化問題とか～相手の土俵に乗ってしまっていて、胡散臭いのであるが。講師の黒瀬雄大氏は、ネット情報で見る限り、面白い経歴の持ち主のようで、まあ、それなりのヒントにはなるかなあ、でもわざわざ、佐世保くんだりまで遠征する価値が（費用対効果が）期待できるのだろうか。などと。

　一方で、こちら「公共交通」問題の会議は、松坂としては外すことのできないライフワーク。こちらも、10時半に始まるというわけで、明らかにどんなに長くても昼前に終わりますよ。で、多くは期待できないが……。

　と、よりましではない方を捨てようという選択？どちらも捨てがたいけれど、こちらがより大事だと判断しての選択？まあ、これまでの自分がかけてきたエネルギーの分、本日の判断でよかったと思う。

　ちょっと覚書的な、歯切れの悪い報告になってしまいました。

　この日（８/22）、二つの会合が、重なって、二者択一を迫られ、佐世保行きを辞退して、島原の会合に参加したという事です。