追悼：フランシスコ教皇

　長崎新聞と西日本新聞は海外等のニュースソースが共同通信なので、海外情報はほぼ同じ内容ということが多い。６年前日本を訪れ、広島・長崎で「核兵器廃絶」を訴えられた。で、各メディア独自の取材もしているし、映像も多様である。

　西日本（右）と長崎（左）、教皇の評伝は同じ共同記者のものだがタイトルにした言葉が違って面白い。西日本は「清貧を重んじ、弱者と共に」とし、長崎は「弱者に寄り添う自然体」と。松坂キーワードに出てくる「弱い立場の人に寄り添う」「清貧」と通じる。

　教皇が長崎で演説をした際、手前に『焼き場に立つ少年』の写真パネルがあったのは、今回の紹介写真で知ったのだが、教皇が、この写真のことに触れていたのは知っていたので懐かしくもある。

　６年前、「核兵器禁止条約」への署名批准を求める際に、僕もこの少年の画像を使って、教皇の言葉を引用しながら訴えたのだった。

　本ブログ「新・土佐日記」、検索ワード欄に「核兵器禁止条約」を入れると、５６個もの記事がヒットした。　偉大なる教皇と重なる部分を多く見出し、大変おこがましいが、改めて自分のやってきたことは、誇りに思っていいのだと慰められる。

　近頃、70歳を超えて、息切れしそうになることしばしばなのだが、88歳で亡くなられた教皇、日本であの訴えをなさったとき、82歳だったということになる。

　フランシスコ教皇の冥福を祈り、まだまだ頑張らねば！と、決意を新たにする。