防衛省の学校介入

　6月10　島原市議会議員、一倉澄子・本田みえ・草野勝義・松坂昌應の連名で島原市教育委員会に抗議の申し入れをした。（松坂の撮影なので、松坂は写っていない：背中は教育長代理で文書を受け取る学校教育課長）

　昨報で、さわりを紹介したが、いま日本全国（おそらく）すべての小学校に、防衛省から『まるわかり！日本の防衛　初めての防衛白書2024』なる怪しげな冊子が（10冊）送り付けられて、図書館などに配備するよう通知されているという。
　ネットで、この白書の内容は確認できる。実に恐ろしい「日本の平和」観を根底からひっくり返すような内容になっている。

　小学校にそのような怪しげな本が届いていると聞いて、事実確認も含めて面会を申し入れたわけだ。　

　防衛省は、各県教育委員会（義務教育課）経由で、市町教育委員会に、「防衛相から小学校に直接『白書』を送り付ける、問い合わせ等は防衛省九州防衛局に」と通知したそうで、小学校長あての参考文書（各校で図書館に置くなどして活用してなど）をそえてあるとのこと。

　肝心の教育委員会には、見本誌も添えられておらず、（各小学校からの質問があったとして、それは市町教育委員会から、各地区の（島原なら）九州防衛局に問い合わせるようにとか、デタラメのオンパレードであることが分かった。

　県義務教育課からの文書（各小学校長あての参考文書も含めて）の写しを要求した。（その文書提供については検討すると保留にされた。）回収後続報します。

　普通色んな情報は、県教育委員会～市教育委員会を経由して各小・中学校に届くのが普通だ。その間をすっ飛ばして、直接各小学校長に本を送り付けて、県の教育委員会からも受け取るようプッシュ。

　どうやら、文科省もすっ飛ばしてるようだ。もっとも現政権の息のかかった文科省は（学術会議さえも排除するくらいだから）喜んで軍事教育に加担するかもしれないが……

　せめて表向きだけでも「おいおい、防衛省さんよ、文科省をすっ飛ばすとは何事だ、なめるんじゃないぞ！（俺たちの平和教育に干渉するな！）」の抗議くらいしてほしい。

　まずは事実確認だ。防衛省が発出した文書（県教育委員会宛、各小学校長宛）はどのような内容だったのか。何の批判もなく、右から左に届けられた（県から市への）文書はどのような内容だったのか。

　日本は何処に向かっているのだろうか。