幸福の黄色いハンカチ

　文化会館の果たす役割を確認しようと、このたびの映画上映会は期待していた。（その前の週も演奏会があっていた。）酷暑の中、告知不足なのか、期待ほどの集客ではなかった。大三東駅の黄色いハンカチの出典は、この映画『幸福の黄色いハンカチ』ということで……

　山田洋二監督の作品（代表作：男はつらいよ）は、いかにも昭和で、僕はちょっと苦手だ。（男らしく、女らしくで、今どきの多様性と違う古き良き時代）高倉健演ずる主人公、言葉少なく、ぶきっちょで、歯がゆい。

　寅さんものもそうだが、「ほら、そこではっきり言わんかい！なに気い使ってんだよ！結局振られるのが怖いんだろう、勝手に振られたとか、予定失恋なんかするんじゃない！意気地なしが！」と、煮え切らない男が主人公なのだ。それは多くの視聴者が、「あの時ああしておけば良かった」の連続だから、共感するのかも。そして、誰かに背中を押してもらわなきゃ動かないだらしない男。

　桃井かおりに、「ほら！奥さんに会いに行け！」と背中を押される。

　制作は1977年で、僕の大学生時代だ。貧乏学生だったので、封切りでは観ていない。後日、テレビか名画座でたぶん一度は見た映画ではある。

　桃井かおりは、僕のタイプでもあり、当時のことを色々思いめぐらした。

文化会館を存続させよう！（これも一般質問で、再度訴えます。）