市民劇場：ナマの迫力、ホンモノのドキドキ

　いい歳こいたオッサンとしては、赤面噴飯もので、恥ずかしい。本来なら（秘密の）日記帳にそっと書き留めることなのだけど……たまにはいいか。

　今回の市民劇場例会の演目『洪水の前』はタイトルに思う事あって、楽しみにしていた。主演のラサール石井が、急遽参議院議員に転出して、（CAST変更は、円満に行ったとは聞いているが）大変だったのではないか。と言って、確かにラサール石井はテレビにもよく出る役者：お笑い系？だけれど、へー歌も歌えるのか、程度の認識。

　チラシを見て、主な登場人物だけで13人も役者紹介してある。複雑なストーリーかと思いきや……。下段の7人はバックコーラス担当で、主役は上の６人だ。

　最初のお色気たっぷりダンサーたちの場面は、このブログのために拾ってきた２年前の画像で、今回の実際の舞台とは、やや違っている。少しいかがわしい大人の社交場らしく、ダンサーたちの化粧はけばけばしかったのかもしれないが、今回の舞台のダンサー役は、皆美しく可愛くメイクされていたと思う。（この画像では、５人だが、今回は４人）

　前々回ブログの繰り返しになるが、この中の一人がホントにどっきりで、心奪われるほどうっとりさせられた。昔からの僕を知っている者たちは、松坂の好みのタイプはだいたいわかるかと思う。ぽっちゃりの可愛いこちゃんタイプだ。その上に色っぽいのだから困るよね。

　パンフレットに、舞台のままの肌もあらわな衣装で載せてくれればいいが、この時点で、このHP検索画像はなく、脳裏に焼き付いたセクシーな体型と愛くるしい笑顔の記憶しかない。実は１３人中一人も名前を知らない。パンフレットのプロフィール写真を見比べて、この星マークを付けた女優さんが、わが意中の女優さんだと推察する。ぬぬ、松本裕子？ひと山百円ネームではないか。Facebookもインスタも検索しても何百人も登場して特定が出来ない。せめて名前を知りたい！と思うのが人情ではないか。

　悶々として（というほどではないが）翌朝。市民劇場の幹事さんたちが、店先（うちの前はバス通り）を往来している。「昨日はどうも！」とあいさつすると、劇団の皆さんが（ホテルをチェックアウトして、）バスに乗り込むから見送るのだという。

　何人かは、（あ、中国人の金持ちの娘、下宿屋の女将、ピエロくん、文士君、と）役名だけは出てくるが、役者の名前は一人も知らない、「昨日は素敵なお芝居ありがとうございました！」と見送る。（昨夜のセクシーメイクは何処へやら）普段着おねーさんが何人か通過する中から、マドンナを発見。「松本さんですよね。応援してます」と。

　主役級ではないのに、名指しされて、ちょっときもくて怖いと思ったかもね。でも女優さんとしてはファンは大切に？嬉しそうに笑顔をくれた。

　僕の方は、昨夜に続いて、ずっと彼女を目で追いかける。いいおっさんが、全体を見渡す余裕がない。スマホを向けてせめて思い出にスナップを！と。「写真撮らせてください！」を言えない内気なおじさんだ。（だっておかしいでしょ、彼女は主役じゃなくて、バックダンサーの一人でしかなくて、他の皆さんは主役級とツーショットを撮ったりしているけど、彼女だけを追いかける理由が見当たらない。）

　彼女は、僕の視線に気づいて、「写して！」ポーズをしてくれた。　前夜の舞台の女優松本裕子さんと、この朝の普段着姿のお嬢さんがやっとつながった。
　劇団のホームページで、いずみたくのプロモーションビデオを発見した。いずみたくこそ、今回のミュージカルの作曲者。見事に昭和を演じる松本裕子がいた。同じ笑顔だ。みんなで応援しよう！