世界史は必修 2006/10/25

　教育を揺るがす事件が相次いでいる。教育基本法どうたらの問題ではなかろう。大人のウソの社会が問題だ。（いじめがあっても見て見ぬ振り、報告はいじめゼロ。いじめを知りながら、報告がゼロならゼロだと受け入れる教育委員会。）（世界史は履修していなくても、地理でも日本史でも関連して世界史に触れるから？、受験科目を余計に授業して、世界史として届出。）

　今日はがんばスタンプの抽選会だった。スタッフの出足が悪く、会場の外に既に５０人以上が列を成していたのに現場対応は僕１人だった。（ほかスタッフ数人は道具を運びに出ていた）。会場に入れる際（抽選会で一番大事な）先着順が入れ違わないか一瞬躊躇したが、思い切って扉を開いた。酒蔵会場の複雑な並びの椅子に順番に座ってもらった。
　割り込みも追い越しもなく、秩序正しく並び直しが出来た。平日の抽選会は定年後のおじいちゃんおばあちゃん世代が多い。いわゆる常識の時代を生きた世代だ。（年配者や小さな子供に席を譲るのが当たり前で、割り込みはいけないことを知っている世代である。）僕は、そのあたりの安心感もあって扉を開いた。結果オーライだった。

　空席が一つ二つ空いている。前後の人が「そこの人はトイレだ」とか「暑いからあっちの木陰に休んでいる」とか見守りあっている。そこにその人が戻って来ても誰も「割り込みじゃないのか！」とは言わない。そこにはウソが無いからである。

　不正単位取得を認め虚偽の申告をした校長が「良かれと思ってやった。今でも心情としては間違っていないと思う。」と。完全に受験に毒されている。テレビのキャスターもさすが受験生出身。今から受験に関係ない無駄な（←ハッキリ言った）授業を受けるのは可哀想だ、と反応。完全に腐り果てている。高校３年生の大事な時間、受験以外の教科はムダなのだそうだ！！

　昔、教員時代、職員会議での一こまを思い出した。時間割編成の会議だった。どの教科の先生も熱心で、増枠を希望していた。英語は特に力を入れていた学校なので、文部省が週３時間を言っていた頃６時間を実施していた。僕ら国語科も文部省４に対して５時間を譲らなかった。数学の先生が、「芸術は（選択で）受験に関係ないし無くてもいいんだから削ってもいいでしょう。」と来た。美術の先生が、激して言った。「芸術を軽視するからアンタみたいながちがち頭の人間が育つんだ！」と。その場は数学先生が言い過ぎだったと引き下がった。

　僕らの高校時代はどういうルールだったか知らないが、今回「世界史必修」と聞いてフーンと思った人も多いのではないか。（精査していないが、世界史必修と日本史・地理のどちらか選択とか）僕らの頃、倫理社会、政治経済なんてのもあったのになあ・・・僕は日本史に力を入れたが、世界史も地理も倫社も政経もやった記憶がある。