タレント議員か２世議員か

　「憲法を変えて戦争へ行こう　という世の中にしないための18人の発言」（岩波ブックレット）という本を付録に付けるという、あっと驚くことをやってのけたのは『通販生活』である。ともすると読者の半数を失いかねない英断である。最新号の表紙の一部を紹介する。ハンカチ王子のハンカチで汗をぬぐう女工さんたち。何とも面白い。
　
　その中に、タレント議員の是非を特集してあった。うーむ。

　本来であれば比例区は政党で票の取り合いをするのだから、政党は政策を示して、選挙民はその政策に投票すべきである。非拘束名簿式比例代表なる制度にたどり着いた日本の政治のレベルの低さを憂えるのみである。

　長崎県に典型的なタレント議員がいる、大仁田厚氏である。今回の 小嶺氏は、比例区ではないが、自民党の意図はタレント起用と同根である。
　来週宮崎県そのまんま東氏はどうなるか？いろいろ考えさせられる。しがらみの無いタレント候補の方が、しがらみだらけの親の七光り2世議員よりはるかにましなのは当然である。しがらみだらけだとどんなに優れた人物でも、ものが言えないからだ。かといってしがらみはなくても訴えるべき政策もポリシイもなければこれも困りものだ。