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2019年 11月 18日
![]() 石木ダム予定地の住民に立ち退きが言い渡され、ついに強制収用への、最後の一歩が迫っている。日本の歴史が(日本の質が)変わる転機になるのか。歴史に立ち会うべく、川棚町まで行ってきた。 嘉田由紀子さんの足、運動靴だ。午前中は工事の進む石木ダム建設予定地(川原地区)に足を図んでこられたのだろう。 立ち退きを迫られる「こうばる」の皆さんが、知事に直接声を届けたのが、2か月前。 当初予定の1時間をはるかに超えて2時間以上、知事は話を聞いたという。 その数時間後、知事は報道を前に、次のように述べたという。 ![]() 報道の切り取り方にもよると思うし、インタビューが誘導したかもしれない。が、それでもこの言葉はなかろう。 中村法道氏は、知事になったばかりのころ石木の現場を見て「ほんとにダムが必要なのか?」と素朴な疑問を発したと聞いている。(議事録が見つけられないので、伝聞形としておく)、その後、役人たち、周りの御用学者、ダム推進派にどのように言いくるめられたかは知らないが、その後「ダムは必要だ」と確信するに至ったようだ。 だから、知事が、ダム建設推進の立場で、それが正しいと思い込んでいるところまでは承知している。そのために(優先する公共の福祉のために)犠牲となって立ち退いてほしい相手方の「こうばる」の人たちが、納得できない!と訴えてきたのである。その声を聴いても、「推進の信念」は変わらなかったとしても、それはありうることだ。 しかし、ここは、知事のいう必要性が、地権者のみなさんに、全く伝わって無くて、共有が出来ていないことが判明したのだから、「もう一度、丁寧な説明をしたい」とか、条件を見直して説得したい」とか(本心では無くとも)「その後水需要予測とか、新技術などを再点検して、最新データを示して、理解を得る努力をしたい。」などの言葉になる文脈だ。 推進派の説明を受けた後のコメントならいざ知らず、住んでいる所を奪わないで!という涙の訴えの直後に、よくもまあ、このような無神経な言葉が出てくるモンだ。おおよそ、僕ら普通の人間には理解できない精神構造。パワハラを楽しむサディストだ。 嘉田さんは、知事には、事業を見直す権限がある。だから、知事に政治力を期待、とにかく、政治の問題だと。 似たような構造の公共事業が、いかに全国に蔓延しているか!そのような悲しい現実も知る事になった集会だった。 それでも、未だかつて、日本の歴史で、強制収用でダムができた例はないという。 札束でほおをはたく、地権者同士を分断して、無念の印鑑を押させて、しこりを残したまま、とか。言われた事業効果はないまま、後悔だらけの事業…。 本当に必要性があるなら、こころある人たちが説得、調整に入るはず。 とにかく、事実を並べれば、不要無用が明白だから、やめるしかないけどね
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by mmatusaka
| 2019-11-18 02:03
| 諫干・環境
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2019年 09月 20日
2019年 09月 15日
![]() 巻物を広げた、諫干本訴原告の漁業者平方さん!いい顔だ。 原告団を支援する「漁民・市民ネットワーク」のメンバーから届いた画像だ。判決が言い渡される時間帯。僕は島原市議会の「総務委員会」にいた。(9/13午後) 委員会が終わった頃、この映像が届いた。平方さんの笑顔で、裁判の結果はよい方向に出たとすぐにわかり、ほっと胸をなでおろした。 ![]() さすがに原告不在で代理人弁護士だけというわけにはいかない。50名弱の原告を代表して誰かが矢面に立たなければならぬ。今回の東京(最高裁)行動に参加したのは、実は原告漁民は3人だ。原告の半数は実は島原市に籍を置く。(諫干の影響を受けた長崎佐賀に点在する。)3人はその代表だ。 テレビ映像では、こうして最高裁のそばでインタビューを受けているが、判決の日の朝、長崎を出て、判決前のアピール行動(横断幕を持ってのデモや。ビラチラシ配り)判決(最高裁小法廷)、報告会。一泊して帰還。勝利の美酒を味わう時間はあったのだろうか。 平方さんの存在をはっきり認識したのは、2008年1月に「諫干問題を訴える東京行動」に参加した時だ。当時僕は、金子知事を相手取って、諫干農地を県で買い取ってリースにするというデタラメ公金支出を止めようと、裁判を起こし、その原告代表だった。「公金支出は違法!」の地裁(高裁だったかな)判決を携えて東京に乗り込む予定だったが、意に反して裁判は負けの判決、その日東京に向かった。ちょっと重苦しい旅立ちだった。(その頃のブログ参照) 平方さんは本訴の原告漁民として(?)の参加だった。飛行機で隣り合わせた。平方さんに家族から電話が鳴った。平方さんの顔がみるみる青くなり涙をこらえて歯を食いしばっていた。友達の訃報だった。 平方さんは、タイラギの漁師だった。まさに有明海の象徴。諫干の工事と同時並行でタイラギが採れなくなった。平方さんの友人もまた潜水漁業に従事していた。有明海のタイラギが採れなくなったために、瀬戸内海の方につてを頼って、潜水夫として出稼ぎをしていたのだった。 死因は潜水病だった。深い海底から急激に水面に出る際に水圧の変化が起こす。家族に少しでも多くの給金を届けようと思えば、ついつい海底で無理をする。もう無理が効くほど若くないのに、ついつい深い海底に長居して、水面に戻るタイミングを間違えたのか?! タイラギさえ、普通に採れていたら、今まで通り慣れた有明海で漁が続けられていたはずなのに!慣れない土地(別の海)で無理をして、と。 その時の平方さんのくやしさはその後もずっと続いている(と、思う)。いつもニコニコして人当たりのいい平方さんの表情からは読み取れないかもしれない、が。 自らもその後、不漁の有明海で漁業を続けながら、数年前脳梗塞を患い、(このことまで諫干のせいにするつもりはないが)しばらくは半身不随で、杖をついての歩行もままならなかった。 その後随所でお会いするが、体の方はだいぶ良くなって、元気な姿になってきた。弁護団の支援にいつも感謝の気持ちを忘れず、裁判でも何度か証言台に立ち、原告の役割を果たしている。 だからこそ今回の最高裁行動では、いい方向の判決を引き出して、その真ん中に笑顔で立っている平方さんを見ると、本当に嬉しくなる。 平方さんは佐賀大浦だ。あと二人の漁民原告は島原から。新聞やテレビにも顔を出し、こちらも大変だ。東京に一泊したら、とんぼ返り。また(けして良好とはいえない、不漁続きの)有明海が待っている。 二人を送り出した地元漁民原告数人で、長崎空港からの帰途の夕食。慰労を兼ねて東京行動の報告を聞いた。僕も参加させていただき、話を聞いた。合わせて今の海の状況、漁業者たちの実情、(有明漁協においては)漁協問題。も。 ともかくも、 「開門を命じた判決は、当時の漁業権(10年ごとに更新?)が、更新されていて、漁業権が消滅しているのだから、もはや無効である」という。荒唐無稽な福岡高裁のデタラメを粉砕した。 諫干問題は、まだ続く。
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by mmatusaka
| 2019-09-15 01:42
| 諫干・環境
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2019年 07月 23日
![]() ![]() 公共下水道と(単独処理浄化槽と)合併処理浄化槽の整備状況。(多くの市民県民が理不尽を訴えている法定検査については触らぬ神に祟りなしで問題先送り……触れられることはなかった。これでは腐った行政体質のままだ。この一点を除けば、タイヘンためになる勉強会だった。) 諫干が防災だ農業だとタテマエだけで、実は土木工事利権でしかなかったように、原子力発電は安全神話を作り上げ環境にマイナスをプラスと言い換えて、実は電力一手販売の東電や九電の利権であり、結託するメーカーの利権でしかなく、いずれも人々のためではなく、人々は食い物にされていたわけだ。 同様に公共下水道事業はいつの間にか土木業界の新たなメニューとして登場して、猫も杓子も公共下水道公共下水道と、日本中に伝染した疫病になり下がった。今回の講師(国安克彦氏)は、明快に公共下水道整備の限界を、例えば5万人以下の自治体はダメ、人口減少の状態では無理、と線引きをして膨大なデータで証明した。 島原市は、長いこと未着工だった公共下水道、ナント整備率ゼロパーセント!一方で合併処理浄化槽に切り替えて整備を進めてきた。結果として島原市は失敗せずに済んだ。近隣市は、人口減少社会で既に破綻しているにもかかわらず、まさに動き出したら止まらない公共工事のループにはまり込んで破滅に突き進んでいる。 浄化槽は、原発のように(フリーゲージトレインのように)出来もしない科学の過信で突き進んできたわけではないので、まだましだ。公共下水道の超大型浄化槽も、家庭ごとの設置する合併処理浄化槽も、微生物の浄化能力に頼っているところが、まだましである。要は、不採算の小規模工事まで税金で無理をさせた業界の責任が大きい。 さすがに、もう限界となった。環境省も公共下水道の限界を正面から布教せざるを得なくなった。ということだろうか。過ちを改めるにはばかることなかれ。こうしたセミナーを受け容れることは失敗自治体には耐えがたいことだろう。島原はラッキーだった。何せ公共下水道ゼロなのだから。 何か事業をやる場合。この事業でお金がどのように動くか、誰が儲かるかを、きちんと押さえることが大事だ。近代文明に(欧米由来のグローバリズムに)それは間違いだ!と断言するガンジーの言葉が、我々に立ち止まって考えることを教えてくれる。 ▲
by mmatusaka
| 2019-07-23 22:38
| 諫干・環境
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2019年 07月 09日
![]() 諫干が無駄で有害な公共工事の代表格である地位は揺るがない。このデタラメ事業で儲かっている企業(水俣病でチッソが儲かっているように)の一つが三菱重工だ。長崎県をけん引する大企業かもしれないが、戦争兵器を作ったり、無駄で有害な諫干事業で儲けるなど、企業の倫理も誇りもないのだろうか。 原発垂れ流しで、安全をカネでごまかす九州電力(東京電力)と比べてどうか?全く日本の財界は腐れ果てている。 長崎県の野党が民主党であれ、希望の党であれ、今は国民民主党に名前を変えていても、連合の言いなりは変わらぬらしい。長崎の場合連合とはすなわち、三菱重工だ。 本日の、これは西日本記事だが、三候補の諫干認識を読んで、完全に失望している。 ウソつきに投票するか。無知蒙昧に投票するか。お調子者に投票するか。 新聞社側は、かなり具体的に質問している。(先日の社説に対応している) 「漁業者側が部分開門を求めているが、どのような問題解決が望ましいか」と 部分開門という、限定的な言葉なのに、全く対応できていない三候補だ。 自民古賀候補、 「開門を命じた確定判決ですら有明海の環境変化との因果関係を認めておらず開門しない形で解決すべきだ。」と。実にひどい、はぐらかしは安倍総理に匹敵する。しかも、さりげなくウソをさも本当のように混ぜ込むのだから最もたちが悪い。 開門を命じた確定判決では、とくに諫早湾内においては、有明海環境悪化の原因である蓋然性(がいぜんせい)が高い。と、ほとんど因果関係を認める判決だった。ただ原告側に、これ以上の(技術的な)調査能力は無理、水門を管理する国の側に、その原因調査をする(技術的能力もあるのだから)責務がある。因果関係がないというのであれば、極めて怪しいのだから、因果関係の調査は国においてするべきであるとして、「三年の準備期間を経て5年間水門を開放して調査をせよ!」というのが中身である。 因果関係があるという判決をどう読みかえれば因果関係がないと言い張れるのか??極めて悪質である。なぜ5年間の開門(調査)を命じていたのか、この古賀という男は長崎県選出の国会議員として6年間何をしていたのか、その前の長崎市時代何を見ていたのか?おそらく知らないとか、思い違いとか、だれかに洗脳されているとかではなく(まあ、東大出るくらいの頭があるのだから)分かっていて、巧妙に嘘をついているのだと思う。しかもはぐらかして、「部分開門」には全く触れない。嘘つきである。 野党共同候補白川候補、 「この問題は司法の場にゆだねられているが、農業への塩害を懸念し、開門すべきではないと考える」と。あきれて唖然。まあ長崎県の広報誌で何度も誘導したプロパガンダそのままと言えばそれまで。政府は必ずウソをつくという、政治家(を目指すもの)なら必ず自覚しなければならぬ(双方の意見をきちんと聞くという基本)ことを知らない。女性の地位を巡って、このたび政治に目覚めたのはいいが、これまで新聞も読まなかったのではないか?取り巻きが(長崎県の!)国民民主党(=長崎県の!連合)なのだから、長崎県に輪をかけて、諫干の擁護をするのだから、仕方がないといえばそれまでだが、「塩害説」は最も稚拙な、完全に論破されている妄想である。まだ水害説を述べた方がましである。 松坂ブログで、時の長崎県副知事の「ポコッと発言」の背景を調べてほしい。調整池に潮水が入ると、農地に塩分がしみ込んでくるという!世界じゅうの海に面した農地は潮水がしみ込んでくるか?バカも休み休み言え。だ。(その馬鹿を長崎県も農水も言っているのだが……) こちらも、「部分開門」という奥の深い高次元の議論を持ち掛けられていることに対応できていない。不勉強、無知。 NHKぶっ潰せ神谷候補、 「最高裁が初めて示した「開門せず」の考え方にとらわれず、住民投票を通じて民意を確かめるべきだ。」と。まあ、一番まっとうな対応だ。しかしこれは、受けを狙っただけ、自分の考えを述べていない。質問の意図も理解していない。 新聞社としては、「部分開門」と指定しているのだから、 部分開門なら、諫早市民が一番心配している水害高潮の心配は払拭される。この譲歩案を受け入れて、営農者の塩害の誤解を解き、農業用水をきちんと確保することで、やはり確定判決通り、開門調査を実施すべきである。すでに司法の場から、政治の出番となっている。(野党共同候補用模範解答) 部分開門と言えども、塩害など不安要素は多く、(と、うそを言い続けて)、何よりも諫干の環境への影響はないのだから(とまたうそをつき)調査の必要は全くない。(実は、開門調査の結果、海がよみがえり、やはり諫干が原因だったとばれてしまうのが怖いわけだが)とにかく何が何でも、未来永劫開門調査に応じることなく、排水門からの汚濁水を垂れ流し続け、その汚染を上回る浄化対策を基金などで続けるべきだ。(とかなんとか古賀氏用回答例) 「部分開門」という新たな和解案についての理解を示すべきであろう。 僕も偉そうに、言っているけど、知らない人ダマされている人には無理からぬこと。これからに期待しよう。しかし、確信犯のウソには気を付けよう。 悔しいけど消去法で投票しよう。 三候補、今日も排水門からヘドロを流して、有明海を汚し続けている事実は知っているのだろうか。 ▲
by mmatusaka
| 2019-07-09 00:10
| 諫干・環境
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2019年 06月 30日
![]() ![]() ![]() 「輝け議会!対話による地方議会改革フォーラムin平戸」なる勉強会に参加すべく、平戸に向かった。僕の考えている議会像とまるでかけ離れた、最悪と言ってもいい島原市議会。こういう時は、中にいてもがいてもストレスばかりがたまる。悲しいかな、改選後の島原市議会は、おそらく僕の 経験する島原市議会史上最悪のところにふんぞり返っている。 予定の行動ではあるが、北川正恭先生らの例の議会改革談義だ。朝起きると、西日本新聞が、良識の社説を載せていて、いくらか気持ちが晴れた。 先の松坂一般質問と同じ論調。「非開門をどんなに主張しても開門調査は必要だ」と。 そんなわけで、平戸行きの途中、堤防道路を通ってあわよくば「開門」状態を見てやろう!と。年に200~300回も開門しているとはいえ、ちょうど干潮時に出会わなければ、なかなか偶然の遭遇はない。 閉門された排水門を、怨念を込めて撮影した。なんか息苦しい重い雰囲気……調整池側に目を転ずると、緑色の水面、ドロドロのアオコが層をなしていた。アオコは毒素(ミクロシスチン)があって、魚介の体内に蓄積されるという。 一般質問では、ほぼ毎日、汚濁水(腐れ水)を流していると指摘したが、毒水という表現もあった。中村法道さん、非開門というなら、開門せずに、毒ミズを止めておくれ。そして、開門しないでいいから、「開門調査」だけは応じなさいよ。 これから向かう、議会改革の話もそうだが、長崎県はほんとにどうかしてるよ。
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by mmatusaka
| 2019-06-30 22:48
| 諫干・環境
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2019年 06月 16日
![]() 6/16 漁民市民ネットワークの総会に出席させてもらった。(柳川)。今回選挙とその前哨戦で情報収集と調査がやや停滞していたので、ありがたい機会となった。 5月末に、最高裁が、先般の(昨年7月の)不当裁判のことで、意見聴取をする旨言ってきたという情報。その意味と、弁護団の対応など。 そもそも、国に対して開門調査を命じる判決が確定しているのに、国は「開門を強制してくれるな、開門しないからと言って罰金をかけないでくれ」という裁判を起こしてその理不尽な裁判は、昨年夏福岡高裁で勝ってしまったわけだ。 判決理由がすごすぎて、開門を勝ち取った原告漁民は、既に死んでいる(=漁業権が期限切れで消滅しているから)判決(開門調査)は無効だ。と。 すぐさま、弁護団は上告したわけだが、三審制と言いながら、実際は余程の新展開が無ければ、上告棄却で確定してしまう。ところが、この度の最高裁の反応は、最高裁に持ち込むにあたって、意見を聞きたいというわけだ。それがこの7月26日に予定されている。 弁護団の言い分はごもっとも、というわけだ。上告審というのかな?この手続きは実際としては2審判決をひっくり返すためのもの。逆転判決の可能性が出てきたということなのだそうだ。 改めて、この2週間の新聞報道等を整理すれば、逆転判決の可能性が見えてくる。腐れ果てた現代日本ではあるが、それでも昨年のようなでたらめ判決では、今後裁判所は(司法は)存立があやうくなる。 そもそも忖度などは、官僚たちが政治家(大臣たち)のメンツをつぶさないようにおだてることで、実質は官僚が牛耳っていた。 そもそも、諫干は政治家どもの利権を忖度して、無駄で無用で(さらに言えば)有害な公共事業をでっちあげてスタートした。今となっては政治家どもは入れ替わり、多くの政治家たちは諫干は無駄で有害な公共事業として切り捨てている。残っているのは農水官僚のメンツだけである。(無駄を承知だったくせに)無駄と言われたくない。と。それを裁判所に押し付けるのだから世も末だ。 政治家が官僚のメンツを忖度してどうするのだろう。政治家どもはもっとホンネに忠実になって、開門調査を受け入れた方がいい。開門調査に伴う公共事業もまた新たに発生するのだから。 裁判を乱立させて、不都合な真実に煙幕を張り続けてきたが、実は裸の王様だ。誰もが「諫干は間違っている」ことを知っている。(石木ダムも同じだ) 農水の主張にはどう考えても無理がある。「論理」でメシを食っている裁判所(司法)が論理を捨てて、カネや権力に屈したらどうなるか。農水のメンツに付き合わされて、裁判所そのものの存在を危うくしている。 しかもこの農水のメンツ、つぶした方が、世の中のためになる。何をためらうことがあろうか?もちろん、最終確定判決(=しかも正しい判決)を屁理屈を駆使して無効にしてしまうというトンデモ判決(=理屈ではどう考えても間違った判決)を下した福岡高裁の裁判官たちのメンツは完全丸つぶれとなる。 福岡高裁の裁判官らをそれこそメンツで守ることによって、日本の司法をナキモノにすればまさに本末転倒。農水の官僚どもとそれを支えた農水弁護士どもとセットで福岡高裁裁判官たちはも切り捨てて日本の司法を守る段階にきている。 ここに書いている内容は、松坂が、ネットワーク総会で得た情報から、展開している松坂の意見であって、ネットワークの結論というわけではない。漁民市民ネットワークの皆さんは、もっと堅実に、実に地道に活動を続けている。小さな事実を積み重ね、データを集めて……実に頭が下がる。 ※それにしても、お友達内閣の大臣人事で現農水大臣(吉川貴盛氏?)は、何も勉強していないことが分かる。(麻生副大臣クラスだ)かわいそうなくらいに何の見識も持っていない。かつて谷津さんの秘書経験もあると聞いたが、何も学ばなかったのか?まさに農水の操られ人形だ。 ▲
by mmatusaka
| 2019-06-16 11:36
| 諫干・環境
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2019年 04月 26日
![]() 災害でも人災でも、過酷事故が発生した時に対策を講じるために、福島でも有効だった、免震重要棟。それがなかったら、福島はおろか日本が滅びていたかもしれない。少なくとも、再稼働に当たって、免震重要棟だけは整備して…と言っていたのに、 そのうちできるから、と、見切り再稼働を許した原子力規制委員会は、さらにその免震重要棟の基準も下げてしまい、ブレーキがないまま暴走を続ける原発。川内も玄海もデタラメ。諦めにも似た思いで暫く監視を怠っていた。 突如、「テロ未対策は原発停止」なる厳しい姿勢を規制委員会が示したという。今の規制委員会メンバーはまともなのか! テロ対策施設という表現が(大本営発表垂れ流しのマスコミを象徴しているが)この施設、「特定重大事故等対処施設」ということで、免震重要棟との区別は未勉強だが、同種のものらしい。テロは特定重大事故の一例であって、事故は天災人災どこにもある。 規制委員会の豹変ぶりの背景は何か?!突っ込んだ報道がないことが心配だ。とりあえず、原発の暴走を再考するきっかけとなった、この度の規制委員会の英断を評価したい。 ネット検索して調べていたら、『小坂正則の個人ブログ』というのがあって、分かりやすい解説をしてあった。そのことを評価したい。記録にとどめておこうと思う。 最低限の政治状況把握はしておきたい。 ▲
by mmatusaka
| 2019-04-26 01:15
| 諫干・環境
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2019年 04月 14日
![]() ![]() ![]() 今日(4/13)は母の命日、干潟を守る日イン諫早のイベントで干潟観察会を予定していて、キャンセルをした8年前。ギロチンから22年。自分の立ち位置を確認するために、今回も諫早を訪問した。 午前中は、海の見えるあたりを中心に戸別訪問を展開した。藤の花の季節だ。藤の花をゆっくり鑑賞するまもなく時代を駆け抜けた坂本龍馬をいつも連想する。 毎年この時期は、超多忙で、4年に一回は選挙が重なるのも織り込み済みなのに、毎度毎度、学習能力がないというか。自分の悠長さにあきれ果てる。なぜこんなに眠い時に、バーニー・サンダース氏の講演録を読む必要があるのか。 青草子17号で展開した、格差問題。加速度的に格差は広がっているようだ。
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by mmatusaka
| 2019-04-14 01:16
| 諫干・環境
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2018年 08月 05日
続き
暗澹たる気持ちだ。 水俣病裁判を勝ち取るのに半世紀を要した。実際の支援はまだまだだし、既に亡くなった患者や今も障害に苦しむ患者、家族には戻って来ない失われたモノがある。原因がチッソの流した水銀だと国も認めたことだけが救いだ。そういう意味で、水俣裁判は勝った。 水俣も勝ちとった馬奈木弁護士は、この諫干裁判、そして石木川裁判も戦っている。すごい弁護士だ。 馬奈木さんは、いつもこう言って僕らをちから付けてくれる。 私たちは、負けません!何故なら勝つまで闘うから!と。実は諫干は勝ったんだけどね。 だから、諫干も石木ダムも勝つ。又は勝ちに向かって闘っているかのどちらかだ。だから負けない! 僕らは生きていくことが前提。彼らも国民市民が生きていく事が前提なら、プロセスの違いだから最後は折り合えるはず。 彼らに自分だけ、自分のお友達だけ、自分を持ち上げる仲間だけよければ、他は、人に限らず(野も山も海も川も)知った事じゃないという狭い了見の本音で生きている人がいる事も想定は出来る。 しかし、それを言っちゃあ、おしまい。というところの高みまで人間社会は到達していたはずだ。と、信じたい。 昨今、拝金主義が横行して、なんでもかんでもカネで解決する風潮のようだ。欲しいモノはカネで買う約束になっているからだ。今欲しいモノがなくても、そのうち欲しくなったとき、カネがあればすぐ手に入るから、皆さまカネを貯め込む。いつのまにかカネが目的になってる。 デフレがそのあと押しをしてる……が、このことは、またの機会に。 彼らは、カネで何とかなると思ってはいるが、ケチなので出来るだけ払わないで済まそう、払うならできるだけ安くしようとする。 一方で、身内にはその逆に持って行く。 話を戻します。「5年間の常時開門」を迫られた。これとて、実際はカネがかかる。排水門の開くボタンを押すだけじゃ済まない。 以下、彼らの(現場の)気持ち。 干拓農地の農業用水を確保してあげなきゃならん。大雨や高潮予想の日には閉門して水害が起こらない手配をして、とにかく諫早市民に「心配いらないよ。」と説明しなきゃならぬ。ギロチン以後、放置して老朽化した内部堤防の補強修理もせにゃならぬ。塩害を心配する農民に心配いらないよと説明せにゃならぬ。納得しない農民のリース契約解除に、補償まで付けて応じる段取りもせにゃならぬ。 役所の仕事すりゃおわかりと思うけど、こんなもんじゃないんだよ。道路100mを一方通行にするだけで、地域住民説明会だ地権者交渉だ、挙句は「聴聞会」だ、議会の承認がいる時なんて、胃が痛くなる。あーめんどくさい。やりたくない。 何が一番イヤかと言えば、5年間の常時開門で有明海不漁の原因が諫干事業だとばれちゃう事さ。(ここが彼らの最大の本音) で このやりたくない事をカネで解決できないかと考える。100億の有明海再生基金とか。今回和解案が受け入れられなくても、毎日90万円払い続けて、ほったらかしにしておけば、いいじゃないか。 かつて、ムツゴロウ裁判という有明海の環境を返せ=有明海沿岸の全市民はもちろんムツゴロウに至る全生物に返せ。とかあったが、これもまた取り上げたいが…… 少なくとも有明海で生活(生計を立てている)全漁民の願いを、代表して闘っている45名の原告漁民にすり替えてしまった。 いつまでにという意味では、3年以内にという条件付きだったのに、それは踏み倒して、開門するまで毎日90万円払います。と、すり替えて、「いつまで」をカネで買うことに成功した。 彼らにとって、毎日90万円は端た金ということは、前回説明しました。そして、すごいね〜、以下の様に考えているんだよ。 原告どもはほとんど50歳超えてる高齢者ばかり、一人死に二人死に、まあ50年もすれば、誰もいなくなる。そしたら、裁判は無効になる。と。まあ、その前に、原告と一般漁民は分断されて、仲違いするさ。既に、佐賀県漁協も寝返り原告は孤立してるじゃねーか。 そしてこの度の福岡高裁判決、究極のウルトラC判決となった。開門期限前に原告の漁業権は消滅したので、裁判は成立しません。判決は全て無効。 実は僕は諫干裁判はそれなりに追っかけてたけど、漁業権の保有者が原告になる前提である事を意識してなかった。 彼らにとって、原告漁民の人権は、1人1日2万円相当の漁業権の紙切れでしかない。もとより、原告以外の漁業者の人権など眼中にもない。 そして、この紙切れなるべくカネを辛抱出来ないか?と。 漁民たちが生きていく事を前提に考える馬奈木弁護士たちに、彼らがかくも冷酷非道な事を考えている事を、想定出来なかったのか!と責める事が出来るのか。 彼らは漁民たちはさっさと死ぬことを前提に考えている。 彼らは、有明海がどうなろうとそもそも知ったこっちゃない。生活している漁民?自己責任でどうぞ。目の前のタンコブ原告漁民だけが、辛うじて人権と似て非なる紙切れだ。原告は高齢者ばかりでそのうち死んでしまう。さっさと死ね。合法的に殺してしまえ。と、エスカレート。 彼らの中には、そんな発想の輩がいるし、そこで多数派かもしれないが、それでも国民の目があるだろう。ついつい良識で考えてしまった。【彼らには良識は通用しない】と、絶えず認識していなくてはならなかった。油断した。 僕が、認識不足だったことを後悔している以上に弁護団は悔しくて、ジダンダ踏んでいるだろう。漁民に申し訳ないと思っているだろう! しかし負けない。勝つまで闘うからだ。今日も有明海沿岸を走り回って、裁判所に日参して闘い続けている。みんなで応援しよう。 長くなりました。お付き合いありがとうございました。 ▲
by mmatusaka
| 2018-08-05 11:37
| 諫干・環境
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